『「BAR CANPAI」1時間飲み放題(11月末まで)実店舗でクーポンになるCNP Ownersのユーティリティ』~【新しいweb3ビジネスのアイディアのタネ】2022.11.5
■NFTオーナーなら1時間飲み放題無料!NFTプロジェクト「CryptoNinja Partners」と「BAR CANPAI」の期間限定キャンペーンがスタート
日本最大級のNFTプロジェクト「CryptoNinja Partners(CNP)」のニュースが連日続きます。CNPとても元気ですね。
今回は、福島県郡山市の「BAR CANPAI」にてCNPオーナーに「1時間飲み放題」を無料で提供するという実店舗×NFTの取り組みです。
NFTに現実世界のユーティリティを付けることで実感体験を提供する取り組みは、NFT自体の理解を深めるのに効果的です。
■CNPオーナー限定の特典が全国で「CNP Owners」
「BAR CANPAI」のキャンペーンに限らず、CNPオーナー向けに実店舗でのユーティリティを提供する取り組みが以前から展開されていました。今回は対象店舗の追加というプレスリリースです。
「CNP Owners」という取り組みはCNPオーナー向けに「CNPを買ってよかった」を提供すること、そして店舗側はクリプトリテラシーが高い人、イノベーター層、可処分所得の高い人などへのターゲティングができるという双方のメリットがあります。
■CNPの所有確認は「見せるだけ」
CNP Owners掲載店舗向けの説明PDFには「ユーザーが提示するアプリがクーポン代わり。精算時に複雑なオペレーションが発生せず、店舗運営の負担になりません。」とあります。
具体的にはMetaMaskなどウォレットアプリか、CNPを持っている人だけがプレイできるスマホアプリ「CNP Friends」の画面でCNPが映っていることを見せるというオペレーションが想定されています。
CNPオーナーはNFTのリテラシーがある前提ですが、店舗側はNFTに詳しくない人がいることが想定できます。見せるだけなので特別な設備は不要というメリットがあります。
反面、本当に持っているのかの厳密な確認としては心もとないため、スマホをタッチすると「持っている」と表示されるような確認方法があった方がいいケースもありそうです。
もし厳密に所有確認が取れるようになれば、NFTを10枚以上持っていれば、とか、CNPとCNPJを持っていれば、とか、発売初期に買った人には、などクーポンとしてのバリエーションを増やすこともできるようになります。
店舗でのNFTの確認ソリューションで良いものができれば、もっとNFTがクーポン化していくのだろうと思います。
■NFTがクーポンである意味
お店から見ると囲い込みには使えませんが、そもそも大手チェーン店でなければ店舗アプリを独自に作っても何千人にダウンロードしてもらうことは難しいものです。
CNP Owners掲載店舗向けの説明PDFによると、CNPオーナーは4800人いるとあります。つまり4800人にクーポンを配布したのと同じです。
店舗には商圏があるので全国・世界に散らばっているCNPオーナー全員にクーポンを配布しても実効性が薄く、4800人に配布という表現は単なるレトリックっぽいところはありますが、それでも小規模店舗にとってノーコストで来店誘致ができるメリットはあります。
何よりCNPオーナーから見ると値上がり期待やコミュニティ参加権だけでない、現実世界で使えるユーティリティがあることはCNPを所有している実感を得られる非常に良い点だと思います。
NFTが一般普及するフェーズはもう少し先な印象ですが、複数店舗を横断して共通で使えるデジタルクーポンという使い方は、NFTが多くの人にとって理解やしやすいかたちのひとつだろうと思います。
囲い込みのための店舗アプリと比較して自分中心に活動できるようになるという主体性も今の時代感に合っていると思いますし、CNP Ownersのような取り組みがより多くのNFTプロジェクトでなされるようになることがNFT普及のきっかけになるとよいなと思います。