文章読本②~書き続けるしかない
「人前で話すのが苦手なもので……」と
人前で話す時に前置きして話し始める人がいる。
気持ちは分かる。
要は話下手なのだ。
それがバレてもいいように、
最初に告白しておこうという狙いである。
「人前で話すのが苦手なもので……」と
言い訳をする人たちには共通項がある。
①人前で話すことに上手くなろうという意識がない。
②なので練習しない。
スポーツでもお稽古事でも、
練習しないで上手くなれる人はない。
人前で話す機会は誰にでもあるのだから、
練習すればいいと思う。
文章も同じで、
昔は手紙を書いていたので、文章力は大事だった。
やがて電話が普及して何でも電話で伝えればよくなると、
話す力が必要になった。
しかし、パソコンや携帯でメールが送れるようになると、
再び文章力が大事になった。
しかし、ろくに習っていないので話し言葉が、そのまま
文章になったようなメールが多い。
友人とのやり取りだったらそれでいいのだが、
ビジネスが絡んでくると、文章力が問われる。
ということは、常日頃から練習しましょうということになる。
まずはいい文章があったら真似ること。
いい文章があったらノートに書く。
徹底的に真似、
そのうちちょっとだけ変えてみる。
繰り返していると、やがてオリジナリティな文章になる。
僕の20年前の社説の文章は本当にひどかった。
でも、書き続けながら、徐々に読む人たちから
褒められるようになった。
何事も練習し続けること。
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