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文章読本①

いろんな文豪が文章について書いている。

文章を書いて生計を立てている人は世の中にたくさんいるが、
皆さんの周りにはいるだろうか?
作家や新聞記者、フリーライター等々、その人口は少なくないが、
意外と知り合いでいるかというと、そうでもない。

自分が書いた文章を有料で人に読んでもらうなんて、
そう簡単ではない。

どうやったらいい文章が書けるか。
そのコツは何かと問われれると、
僕はもう昔からこう答えている。
「いい文章と出会うこと」
「いい文章と出会ったら、それを書き留め、自分の中に落とし込む」

「いい文章」とは、
声に出して読んだ時に、すーっと流れるように読める文章だ。
そういう意味では音楽と同じかもしれない。
好きな歌と出会うと歌いたくなるではないか。
だからいい文章だなと思ったら、声に出して味わってみよう。

子どもの頃は歌の意味なんか分からなくても
好きな歌はよく歌っていた。
そういう歌の方がずっと心に沁みこんで忘れないものだ。

文章もそうで、昔の寺子屋では意味など教えず、
ひたすら素読をさせた。
意味を知ろうとすると、意味がわかった時点で満足して終わってしまう。
そして次の文章に行く。
だから深まらない。

いい文章に出会ったら、何度も何度も声に出して読む。
暗誦できるくらい読む。
そうするといつの間にか、
自分の文章ができてくる。
ストーリーではない、文章そのものが。

作家はみんなそうやって物書きになったのだと思う。

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