能登産ブルーベリーについて
能登は北陸最大のブルーベリーの産地であることはご存知でしょうか。もともと能登の粘土質土壌はブルーベリーの栽培には適さないとされていましたが、今では研究開発が進み、能登に適した栽培法が確立。農家も100件ほどに広がっています。もちろん無農薬栽培です。
ところが今年の夏、能登のブルーベリー農家を大型ガ「マイマイガ」の幼虫が襲い掛かりました。30年間で最もひどい被害となりました。例年は30トンほど取れていたものがほぼ0という驚異的な被害です。
初夏まではピンセットで一つ一つ駆除していたようですが、柳田植物公園の1ヘクタールの摘み取り園でなんと6日間で120㎏もの幼虫が取れてしまうほどの大量発生でもう手の打ちようがなくなってしまいました。
摘みとり体験も例年はやっていますが、今年はできなくなってしまいました。一度大量発生すると2,3年沈静化には時間がかかるそうです。自然のものとはいえ、30トンもの食物がなくなり、代わりに何匹のガが成虫したのでしょうか。恐ろしい話です。
石川県は豊富な種類の農作物が取れますが、立地に恵まれているわけではなく、収穫量が全国レベルでは少ないものが多く、不作になると極端に量が少なくなってしまいます。こういったことがあると、自然のものには感謝しなくてはならないとあらためて考えさせられます。
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