LDAPを扱うエンジニアおすすめ本3選
LDAPというプロトコルをしっかり理解している人はエンジニア全体にどれくらいいるのかわからないのですが、今となってはとてもニッチな技術領域です。
そんなLDAPに3年近く携わってそこそこはできるようになったので、そんなLDAPエンジニアがオススメする技術書3選を紹介していきます。
入門LDAP/OpenLDAP ディレクトリサービス導入・運用ガイド
まずは入門書としてこちらです。
LDAPとは何か?がわかりやすくまとめられています。
OpenLDAPの2.4系からslapd.confというテキストファイルに設定を記述する方法からOLCと呼ばれるLDIFファイルを作成してDBに登録する方法に変わっています。
そこら辺についても触れられているので、OpenLDAPを1から学ぶ人には入門書としてオススメの1冊です。
LDAPハンドブック―ディレクトリ・サービス標準プロトコル
次はこちら。
LDAPの概要はわかった。そうなると次にわからないのはスキーマという概念。
スキーマ?
オブジェクトクラス?
属性?
何それ?
ここでつまづく人多いと思いますし、LDAPを扱う人でもここをしっかりと理解している人はあまり多くないと思います。
この本は初心者向けではないのですが、オブジェクトクラスやスキーマの概念や内容について詳細に記載されています。
例えば、あの属性使いたいんだけどどのオブジェクトクラスに入ってたっけ?を調べるときなどにめちゃくちゃ役に立ちます。
LDAPとは何か?というものがわかってLDAPサーバーを構築できるようなレベルになった時に読むと、理解が深まるかと思います。
Linux教科書 LPICレベル3 300試験
ラストにご紹介するのはこちら
数多く(といっても総数が少ないのですが、、、)のLDAP本を読んできた中で、実は一番実践に近い本がこちらです。
OpenLDAPのレプリケーション構成やログ、samba連携などLDAPの利用シーンに近い内容に関して記載されています。
実際にLDAPサーバーの構築となると、基本的な概要だけでは何をどうしたらいいのか?
どういう設定項目があるのか?
がよくわからない状態かと思います。
この本にはどこの設定で、何ができるのかが細かく書かれていて、尚且つ実践的な内容が詰まっています。
LPICレベル3を受験しなくとも、LDAPの理解を深めるためにもこの本は個人的に一番オススメです。
番外編:私のqiita記事
qiitaの記事に私が書いたものがありますので、実際に構築業務だったりOpenLDAPの移行PJに携わる人に参考にしてもらえればと思います。
いかがでしたでしょうか?
近年クラウド、認証もADからクラウドベースが主流となる世の中でも、もはや枯れた技術と呼ばれて久しいLDAPに携わることになったエンジニアは結構いると思います。
ですが、LDAPは奥が深い分、理解すると結構楽しいですし、認証の基本的な部分を理解できるのでエンジニアとしておもしろ領域ではあると思います。
ただ如何せん情報が少ないので、この記事の本で少しでも役に立てれば嬉しいです。
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