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運用設計について考えてみる

SIerの業務の中で「運用設計」というものが発生する場合が多々ある。

作ったシステムをどのように運用していくのかを設計していくものだが、

一体何を書けばいいのか、よくわからないまま

過去のドキュメントを踏襲しながら

なんとなくの運用設計を書いているエンジニアは多いのではないだろうか。

そんなわけで今回は運用設計の個人的なポイントについて書いていこうと思います。

運用設計とは

運用設計とは一言で言うと、

運用に必要な作業を整理して、ルールを決めることです。

システムを作っていざ運用フェーズが始まると

定常業務があったり

障害対応があったり

システムに対しての要望が出てきたり

などなど様々な場面が出てきます。

そうした時にあらかじめ必要となる運用イベントを整理しておいて

どう対応するのかをルール決めしておくことが運用設計です。

この運用設計がガタガタだと

この場合どうするんだっけ?

あれ、バックアップって毎日とってるんじゃなかったっけ??

なんか障害が出てるけど、これどうすりゃいいんだ?

などなど混乱を招いてしまうため、

実はシステムを作るのと同じくらいに、この運用設計というものは大事なんです。

また、運用をいかに楽にするかもこの設計にかかっているので結構重要なんですよね。

なので意外と奥は深いですが、ある程度のパターンを抑えられるようになってくると、汎用的に使えるのでこの辺の運用的なスキルは持っておいて損はないと思います。

手動運用なのか自動運用なのか

運用の中でお客様が重要視するのは

システムにおいて、我々(お客様)は何をしなければならないのか?

が重要かと思います。

システムで完璧に自動化されていて、エラーの場合も自動で対処するようになっていて、一切お客様の手を煩わせることはありません!ってシステムなんてあるんでしょうか?

ってくらい、必ずと言っていいほど手動運用になる部分があるかと思います。

日常的な定常業務だったり

年数回の更新処理的なものだったり

証明書の入れ替えだったりと

手動運用となる部分を明確にすることが運用設計のキモかと思います。

運用設計書の項目

運用設計書の項目としては以下が主だったものでしょうか

・定常業務/非定常業務

・運用/保守体制

・監視設計

・バックアップ設計

・運用スケジュール

・障害対応

これが大項目となって、いくつかの中項目といった章立てで作成していくと

綺麗な運用設計書ができるかなと思います。


SIerの中でも設計、構築など導入メインでやっているエンジニアと

運用・保守をメインでやっているエンジニアで分かれていて

導入メインでやっているエンジニアはなんとなくの印象ですが

運用設計がいまいちよく分かっていない気がします。

私の場合は運用保守から上がってきた人間なので

ここ書いてくれてないと困るよなぁ、というポイントだったり

イメージがわくので、結構色々書いてしまうのですが

導入メインのエンジニアの作る運用設計はなんとなく薄っぺらい内容が多い気がするのは私だけでしょうか?


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