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長い間親密な関係を保てるカップルとそうでないカップルの大きな違い
突然ですが、「長い期間にわたって親密な関係を保てるカップルとそうでないカップルの大きな違い」あなたは何だと思いますか?
ちょっと考えてみてください。
相性の善し悪し?
思いやり?
気遣い?
価値観の一致または不一致?
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違いは、もちろん一つだけではなく、色々な要素が考えられますが、大きな違いの一つに、「肯定的なコミュニケーションの頻度」があります。
肯定的なコミュニケーションとは、「ありがとう」「大変だったね」「大丈夫?」など、パートナーに対する感謝やねぎらい、励ましや褒めることなど、肯定的なメッセージを上手に伝えることです。
この頻度が高いカップルが長年良い関係を保っていることが、アメリカのゴットマンの研究によって明らかになっています。
確かに、感謝の気持ちや相手を思いやるポジティブなメッセージを伝えることは、人間関係を良好にするうえで、とても大切ですよね。
一方で、長い間良好な関係を保つためには、否定的なメーセージを減らすことも重要です。
否定的なメッセージとは、愚痴、不平不満、文句などです。
人からネガティブなメッセージを聞いて、気分がよくなることはありませんよね。むしろ、否定的なメッセージを聞くと、自分までネガティブな気持ちになりやすいものです。
したがって否定的なメッセージを減らすように努めることも、必要です。
必要ですが、ネガティブなメッセージを減らすより、ポジティブなメッセージを増やす方が、実は、長い間良い関係を保つのに重要です。
なぜかというと、自分が否定的なメッセージを減らすように努めても、相手がそれに気づきにくい、相手がその変化に気づいて実感するまでに時間がかかるからなんです。
ところが、肯定的なメッセージを増やすと、「ん?なんかいつもと違うな」と相手はその変化に気づきやすいです。
つまり、否定的なメッセージを減らすよりも、肯定的なメッセージを増やす方が、相手に伝わりやすく効果的です。
そもそも、私たち人間は、同調する生き物です。
同調するというのは、気持ちが同期するということ。
ニコニコして楽しそうな人の近くにいると、何だか自分まで楽しくなったり、笑顔になったりした経験は誰でもあるのではないでしょうか。
反対に、イライラして怒っている人の近くにいると、自分までイライラしたり、嫌な気持ちになったり…
自分にとって身近な存在や身近な人であればあるほど、その人の影響を受けやすいので、身近な人ほど、気持ちが同期しやすいものです。
だからこそ、パートナーに対して、自分がポジティブなメッセージを伝えることで、相手も同調して肯定的なメッセージを返すように自然と変化し、よい循環が生まれやすくなります。
言葉にすると、当たり前のことにように思えますが、感謝の言葉をちゃんと口にするといった肯定的なメッセージを日々意識して伝えることが大切ですね。
とはいえ、これまで自分のパートナーや大切な人に、肯定的なメッセージをあまり伝えていなかった場合、突然感謝の気持ちを伝えるとなると、恥ずかしいと思う人もいるのではないでしょうか。
そんな方にオススメのワークがあります。
それは、感謝することを挙げるという「感謝するワーク」です。
【感謝するワーク】
パートナーまたはあなたにとって身近で大切な人に感謝することや、相手が自分のためにしてくれていることを書き出します。
そうすると、自然と感謝の気持ちが湧いてきますし、相手が実際にそうしてくれた時、その場面に出くわした時に、それにちゃんと気づけるようになります。
感謝することに気づいたら、あとは「ありがとう」などと言葉にして感謝の気持ちを意識して伝えてみましょう。
これに慣れてくると、相手が何かをしてくれた時だけではなく、ふとした時にも感謝の気持ちを伝えやすくなります。
感謝することを書き出すワークは、幸福感を高め、ストレスを減らし、免疫力を高めることが、様々な研究によって明らかになっています。
何より感謝しながら人は嫌な気持ちになれませんし、感謝される方も嫌な気持ちにはなりません。
お互いにとって良いことづくしです。
夫婦や恋人など身近な存在になればなるほど、その存在が当たり前となり、相手がしてくれることも、最初は有難いなと感じていたとしても、それに慣れてくると、当たり前のように感じてしまいがちです。
しかし、よくよく考えてみると、当たり前ではなく、感謝することはたくさんありますよね。
夫婦や恋人など大切な人とこれからも末長く良い関係を育むために、肯定的なメッセージを伝えるというのを意識して過ごしてみてください。
▼参考・引用図書
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