音楽好きで繋がった友人たちが次々にK-POP沼に落ちた怪現象を考える

 あと1か月と少しで終わりを迎えようとしている2020年。
昨年の今頃には、世界で何が起ころうなど誰しも予想だにしていなかった1年になりました。大なり小なり各々の価値観や働き方、生活スタイルに影響を及ぼすことが世界規模で起こることは、生きていてそう頻繁に起こることではないと改めて感じています。

 そしてそれは例外なく私の身にも起こったのです。(文脈とは)
はい、20年間バンドしか聞いてこなかった私が突然K-POPの沼に落ちた!
(厳密にはEXOの沼が正解)そして洋楽が好きで繋がった友人たちが次々と沼に落ちている。この現象は一体何…?
考えても全然わからないので、とりあえず自分のケースを考えてみようと思い立ち、経緯をここに記録しておきます。

 きっかけは、今年の2月に公開された韓国映画「スウィングキッズ」。

周りの映画好きたちがこぞって絶賛していたので、見に行かねばと思っていた矢先にコロナの流行が本格化。映画館へ行くことを躊躇しているうちに上映が終わってしまったんですね。時は流れて、8月にDVDが発売となりすぐに借りて観てみたら、久々に映画で大熱狂。
主演の男の子が素晴らしい。とにかく目。目の演技が凄まじい。
私は役者さんに惚れるときは目なんですね。役が背負っている過去や複雑な感情を目に宿らせることができる人。気にならないわけがない。(そしてどことなく、愛する香港のレジェンド、レスリー・チャンに雰囲気が似ていた)

 しかし彼、どこかで見たことあるような無いような。←実際はTL上で見ていた
気になってすぐ調べてみると、D.O.ことドギョンス、どうやらアイドルグループの子らしい。全然キラキラしてないけどw
EXO、エクソ、聞いたことあるような無いような。←実際はTL上で見ていた
え?メインボーカル?ダンス要員じゃないの?ふぅ~ん
ちょっと動画見てみようかな、そして飛び込むはYouTubeの大海原。いざ出航じゃ~~

 ちょうどツイッターで何人かのお友達がK-POP(ほとんどがBTS)にハマり始めていたので、そこがブラックホールのごとく時間と金を無限に吸い込んでいく危険な沼であることは聞いていたんです。
あっちには絶対行っちゃダメだと分かっていた、分かっていたんだけれど、動画の大海原に飛び込んだが最後。
沼っていうか海溝ですね、海溝。地底プレートが埋まっていくところ。あれです。あそこにハマって息ができなくなって、ドカーンと火山が爆発し、「こいつぁタダで享受してはならぬ、今すぐ課金せねば」との気持ちで気が付いたらファンクラブEXO-Lに入会手続き完了。チャリーン。

 自分の身に一体何が起きたんでしょうね?
中学生でビートルズ、ストーンズなどイギリスの60年代のバンドにハマり、それ以来ずっといわゆるバンドの音楽しか聞いていなかったため、
流行のポップ音楽や映像は全く別の世界線で起きていたことだったんですね。(誰か早く教えてよ!と謎にキレ散らかす)
K-POPはみんな一緒に見えるとか思ってて本当にごめんなさい。反省します。気持ちだけは丸坊主!
実は各グループでしっかり考え抜かれたコンセプトがあり、メンバーそれぞれの個性もしっかり生かされている。アルバムごとのプロダクションデザインもかなり作りこまれていて、これまたカッコいいんですわ…

↓脳天ブチ抜かれたLove Shot

↓4thアルバム The Warは捨て曲無しの名盤。リード曲のKo Ko Bop

 さらにK-POPの恐ろしいところは、供給されるコンテンツの多さ。
YouTubeやV LIVEというアプリでのライブ配信や番組、さらに事務所によっては個別でSNSプラットフォームを持っています。
ステージ上でのキレッキレの彼らと、普段のユル~い姿やふざけ合う姿とのギャップがオタクを容赦なく飲み込むわけですね。
ギャップというかもう谷、渓谷。落ちたら100パー死ぬで、わかるやろ...(圧)

 では私の場合なぜEXOだったのか。
考えてみると、自分の聞いてきた洋楽遍歴の中でも「等身大の俺たち!」みたいなバンドよりも、コンセプトをがっちり固めてその中で演じるタイプのバンドが好きだったので(何を隠そう私の生涯フェイバリットはブラーなのであります)必然と言えば必然だったのかもしれません。
BTSがオアシスなら、EXOはブラー。BTSがビートルズなら、EXOはストーンズ。BTSがクラッシュなら、EXOはXTC。ちゃい…ます…?
(そろそろ多方面から怒られっぞ)
さらに肝心のパフォーマンスはというと、これがもう完の璧なわけです。はぁ好き…(そうですか)
圧倒的な実力に裏付けされた安定感に、埋もれない個性とカリスマ性を備え、え?まだ20代?人生何回目ですか?とオタク錯乱。

↓全員歌唱力エグいんですわ…アコースティックの少しスローな曲もしっとり聞かせてくれます

同じグループ内でも個性と多様性が尊重されているのもまた、彼らの魅力の一つなんです。

つよつよなアイメイクで美人を振りまく子もいれば、かたくなにメイクしたくない子もいる。いつも短いトップスから腹筋を披露する子もいれば、首周りさえも死守する子もいる。

やりたくないことは無理してやんなくていいんですよ、できる子に任せれば。そんな価値観のアップデートも私には新鮮に映りました。
あぁあぁ、彼らの魅力を語ろうものなら映画2本分くらいの時間になりそうなので今日はこの辺で。

 デビューから8年、中国人メンバーの脱退や熱愛報道など紆余曲折を経た彼ら。現在9人いるメンバーのうち、一人はもともと中国メインで活動、
4人は兵役中(2人帰ってくるけど入れ違いでまた2人行っちゃいますからね…)で半分以下に減ってしまい、グループの活動はお休み中。
出会ったばかりですが、彼らの帰ってくる場所であるこのグループをずっと応援したい気持ちです。

肝心の結論ですよね。結局、なぜ?の答えは出ないまま。

落ちるときは落ちるってさ!ははは!IQまで吸われていくぜ!

…そして現在、まんまとNCT(WayV)の沼にも落ちました。おかげで毎日楽しいです。ありがとう、韓国ドルたち…

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