追記:組み立てキューブパズルの森に分け入って(その5)
1、ハーフキューブユニットがなくなった
前投稿(その4)の2、奇跡のあっと驚くびっくり(貯金)箱のその後の展開である。
貯金箱をやめて、パズルに特化した省資源策として各面のピースを嵌合部と連結する部分以外を除去して窓を開けたらハーフキューブがなくなった。
キューブの外形で見ると、当初の5×5×5キューブユニットが、ハーフキューブユニットで余分のはみだしを除いて4×4×4キューブユニット相当となり、現在は当初のキューブの1辺の長さ(30mm)が2分に1(15mm)のミニキューブで8×8×8ユニットになったのだ。
6つの面のすべて形状の異なる対角線対称形のピースの組み合わせパターンは5×5×5ユニットのままであるが、8×8×8ユニットであれば1ユニットの嵌合部が使えるのでより多くのパターンが考えられる。
しかし、シンプルな現在のパターンは5×5×5ユニットでなければ考えられなかった貴重なパターンなので変えたくない。
2、6×6×6ミニキューブユニットの新対角線対称形ピース
8×8×8ミニユニットの空洞部を埋める6×6×6ミニユニットの各面の対角線対称形のピースのパターンは4×4×4ユニットでは希少なパターンであったが、嵌合部が少なかったので新たに6×6×6ユニットで開発した。
窓の部分に手持ちのハーフキューブをはめ込んでいるが、別に意味はない。
3、ミクロユニットによる6×6×6ユニットと4×4×4ユニットの対角線対称形パターン
6×6×6ミニユニットボックスの空洞部を埋めるために、手元にあった10mm角棒を使って一辺が当初キューブの3分の1のミクロユニットの
6×6×6ユニットの前項と異なる新対角線対称形パターンを開発した。
さらに、同じミクロユニットを使って6×6×6ユニットの空洞を埋めるために4×4×4ユニットの対角線対称形パターンのピースを作成した。
4、すべて形状の異なる対角線対称形ピースによる4重のマトリョーシカ(入れ子)立体パズルの完成
以上述べてきたように2種類の角棒を材料として、すべて形状の異なる4パターン、24種類のこれまで世の中に存在しなかった、1軸対角線対称形のピースによる4重入れ子の立体パズルが完成した。
なお、「木製パズルやゲームの開発に熱中して」(第6話)からこれまで紹介してきた線対称形ピースによる立体パズルに関しては「1年間の発明の新規性の喪失の例外規定」の適用を受けて知財権を登録しています。
(完)
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