「君は戦略を立てることができるか 視点と考え方を実感する4時間」を読みました
この本はP&Gやユニリーバ、資生堂でマーケティングを実践された音部さんの書いたマーケティング戦略の本です。
何故戦略が必要なのか。それは目的を実現するために資源が有限だから。
選択と集中を実現することが大事。
目的を明確にするためには、SMACが大事(具体的、測定可能、論理的に実現可能、一貫性がある)。
自社ブランドのターゲットやベネフィットを具体的に考えることは3C分析に近い。競合と顧客、自社が提供するベネフィット。競合は必ずしも同一商品カテゴリー内に限らないことに注意。
目的の再解釈で戦略の方向が見えてくる。売上増加か利益の増加か。それをどう実現するかなど。
外部資源を活用することも視野に入れる。広告代理店やメディア、インフルエンサーなど。そして勝利するためにはいかに資源を増やすか。
目的に対し競合と比べて資源量が優勢である領域を探す。
更にプロフェッショナルとして異なる単位を乗り越えることが大事。例えば、営業のプロフェショナルであれば5%値引きすれば50社獲得出来るなどといった目線を持っているなど。
マーケティングのプロフェッショナルは顧客のパーセプションに働きかけることが大事。
これをわかりやすく説明すると現在の資源を最大限にいかされた状態がどのような状態でそうなると結果がどうなるのか見えていること。
そして戦略を立てたら組織に展開する。これは自分ごと化してもらうことが大事。
戦略は成功確率が上がる、目的のより良い達成が可能になる、良い失敗で経験値が獲得出来る、再現性の確保、意識的に理解する、パニックを防ぐ、
自損事故を防ぐ、意思決定を助ける、目的を共有する、摩擦を下げる、権限移譲を助けるなどの意味があります。
人は選択肢が多いと安心するので集中が出来ないのだそうです。
スキルを高めることは働き方に習熟するか仕組み理解するか。後者を実現すことで変化を越えることが可能。
全体的に頭が整理される本ですが、これを実現するためには組織的に戦略を理解することが大事ですね。全ての経営者にお薦めの本です。