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種をとる
12月、二十四節気は本格的な雪が降り始める大雪(たいせつ)に入りました。
畑でもそろそろやることがなくなってきたなぁというこの時期(地域によってはまだ畑での仕事があるかもしれませんが)、家に入りすることの一つとして、夏野菜の種採りがあります。
初夏に種どりをする野菜と違って、夏野菜は実が熟したものから種をとるものが多く、熟すまでは畑に放置です。
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左から地這いきゅうり・真黒茄子・スノーウィーナス・ワーンミニトマト
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上・父から継いだオクラ
下・知人から継いだダビデの星(オクラ)
実際に畑からもってくる時期は今より早くても問題ないと思いますが、野良仕事がひと段落ついたこの時期に種を採るのが個人的に好きです。
ナスやトマト、きゅうりは実の中から種をとりだし一度洗います。
(トマト・きゅうりに付いている液体?は袋に入れて1~2日程度置くと発酵してとりやすくなります)
あとは乾かして、湿気の少ない冷暗所(もしくは冷蔵庫)で保管。
保管する際は、缶や瓶などに乾燥剤と入れておくと良いようですが、私は今年、紙袋(ポチ袋)にいれて常温保管してみようと思います。(今まで冷蔵庫に入れていたのですが、量が多くなってきて圧迫し始めたので実験がてら)
オクラなど、鞘自体を乾燥させるものは、中身を取り出して袋に入れてもよいし、わりとそのままで保管しても良さそうです。(父から継いだときもオクラのままもらいました)
今回は、タビデの星だけ、袋へ。父から継いだオクラはそのまま保管しようと思います。
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奥・地這いきゅうり
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これで来年の食べ物の種を確保できました。
これができると一安心です。極端ですが、来年食べ物が買えなくなっても、種をまけば食べるものが作れるという安心が私の中で芽生えます。
それにしても、種をとるとその野菜への愛着がさらに湧くなあ…と感じます。
スーパーで買って食べていたときは、種なんて見向きもしなかった存在ですが、こうして種を採ると、一つ一つ種類によって種の形状が違ったりするのが面白い。
こんな小さなものから、私たちが食べている野菜ができるなんて、植物の持つ力は強いなぁと改めて感じる種採り時間でした。
今日はここまで。読んでくださりありがとうございました。