マジカルオイルの材料選びは重要です
一言で書くと
「アレルギーが怖いから」
これに尽きます。
肌荒れも怖いですけど、アレルギーはもっと怖いのです。
基材のオイル・精油は必ず安心できるところから購入してください
まずはコレ↑だけ頭に叩き込んでください。
生活の木さん、ニールズヤードレメディーズとか良いですね。
無印良品もまぁ良いでしょう。
基材のオイルは無印良品の化粧品コーナーに置いていある製品がお手頃です。
他に購入するとしたら、化粧品グレードのオイル一択です。
化粧品メーカーが製品と出しているもの、もしくは原料メーカーが出している化粧品グレードのものです。
間違っても食用はダメです。
これらから材料を用意できない限り、製作したマジカルオイルは肌に触れさせないで使用して下さい。
私のレシピの有料版では、精油以外のアイテムも材料として掲載しています。
このレシピを採用する場合は、肌には絶対に塗らないでください。
なぜなら、あなたがどういう材料を採用しているのか、責任が取れないからです。
経皮感作と食物アレルギー
アレルギーのメカニズムは正式には解明されていませんが、最近では「肌や肺などから取り込んだ物質にアレルギー反応を起こすようだ」ということまでわかってきています。
本来、肌と言うのは、外界の刺激から身体(内臓)を守るためにある器官なのですが、ケガや肌荒れによって肌のバリア機能が壊れていると、外界の物質を逆に取り込んでしまいやすいという特徴があります。
この経皮感作でアレルギーを引き起こしてしまい問題になったのが、茶のしずく石鹸です。
しかしこれは、本来であれば、どの化粧品・成分でも起こりえる問題です。
私は大手の化粧品メーカーに勤めていたのでこの辺は嫌でも諳んじて言えるほどに知っていますが、真っ当な大手化粧品メーカーであれば、成分のグレードの選定から、その成分供給しているそもそものメーカーの選定から、処方の採用から、アレルギーテストから、発売までに様々な安全性の試験をクリアさせないと、製品は世に出すことができません。
それくらい、肌に何か塗るというのはとてもセンシティブでリスクのある行為なんです。
逆にそこまでしてないものは、怖くて肌に塗ってはならないものだということです。
魔女が造るマジカルオイルは、ハンドメイド
マジカルオイルは魔女の手作りが一般的です。
その手作りの成分は、安心ですか?
どういった成分でできていますか?
「食用オイルを基材としているので、一応は安心です。」
「天然の植物だけを使っているから安心です。」
みたいに書かれていることが、たまにあります。
化粧品メーカーにいた身としては、
「食用なんて怖くて、肌に絶対に触れさせられない」です。
「天然の植物が安全と言える理由はどこから?」でもあります。
もう少しつっこむと、「そもそもハンドメイドのものなど、肌に絶対塗らせたくありません」です。
私のレシピは基本的には、肌に塗ることを想定していません。
肌に塗らないような使い方ができるレシピに厳選しています。
(ラブオイルとか昔の教本を読むと、肌に塗るとか沢山でてくるんです)
もちろん、精油だって「単なる雑貨」
日本の薬機法では、精油はカバーされていません。
ということで、単なる「雑貨」扱いになっています。
単なる「雑貨」なので、肌に塗られることも想定していないし、製造方法などにも特にルールはありません。
肌に塗るものは薬機法のもと、製造も販売も法的な規定がありますが、雑貨は範囲外。
なので、精油とてどんな製法と安定性試験を行っているのかわからない以上は、安易に肌に塗るのは危険です。
しかし絶対に肌に触れさせないというのはなかなかマジカルオイルの使用として難しいこともあります。
スパチュラやスポイトを使えないのであれば、まずは信頼できる精油を販売しているところの精油と、機材のオイルを使用して安全性を少しでも高めてください。
(それでも必ず安全とは言い切れないのがアレルギー)