性格を直す努力。
性格とは何だろう。
例えば、わたしが友達を作ることができないでずっとボッチでいると、
「ずっと独りでいる性格は良くない」
と言われ、
その助言を真に受けて積極的に行動を起こすと、
「しつこい(今の時代なら「うざい」と言われるのかな)性格は良くない」
と言われる。
このことから、2つのことが言える。
一つは、性格を変えるには行動を変えるということ。
そしてもう一つは、良くない性格を努力して直したとしても、それはただ、“好ましからざる”性格から、また別の“好ましからざる”性格になるに過ぎないのだ、ということ。
例えば、ずっと引きこもっている人が、社会参加しなければダメだと言われて、その言われた通りに努力すると、今度は周囲からトラブルメーカー扱いされ、やはりダメ出しされるというのも、そういうこと。
あるいは、カウンセラーから「もっとよく物事を考えたらどうなの?」と激しく叱責されて、その言われた通りに心掛けると、別のところでは「考えすぎだ」と言われて𠮟られる。
このように、人の意見(たとえそれが専門家の見解であっても)はバラバラで、一貫性がない。
世の中にはいろいろな意見があるが、それらすべてを受け入れることは不可能だ。
つまり、性格を直す努力は不毛であり、他人の助言の通りに努力したら、それはそれで、良くないことだと言われる。
どっちみち、良くないことであるならば、わたしなら、楽なほうを選びたい。自分にとっての自然体を選びたい。◆
(2024.7.15)
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