さようなら、James Chance。
歳を取ると、自分が若い頃に親しんでいたミュージシャンが次々と鬼籍に入ってしまって、なんとも言えない気分になります。寂しいもんです。
先月、6月18日にJames Chanceが亡くなった。享年71。
ちょうどRoy Baugher氏とTokyo Happy Coatsのコンテンツについてやり取りをしていた頃合いで、まだこのnote開設前だった。そのまま時間だけ過ぎてしまった。
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Chanceについて初めて知ったのは、あの名作『No New York』だったか、それともZEから12inchシングルで出た『Pre Teenage Jesus and the Jerks』でだったか。
Lydia Lunchの詩の朗読(Poetryに音が附属したというべきか)のようなTeenage Jesus and the Jerksよりも、私が衝撃を受けたのはやっぱりコレ、でした。
もう46年前の音ですけど、今聴いても頭がスッキリする。快感。まあ、個人的な好みですけど、『No New York』はContortionsとDNAに尽きる。
『No New York』はなかなかCD化が成されず相当待たされたね。これとあの『Nuggets: Original Artyfacts from the First Psychedelic Era, 1965-1968』やThe Red Crayola『Soldier-Talk』も何年かかったか。実に長かったけど、生きてるうちに”青春の音”に再会できてうれしかったもんです。
Chanceの代表作「Contort Yourself」は、アルバム『Buy』収録のよりもRough Tradeのコンピ盤に入ったオリジナル版の方が好きだった。
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若かりし頃、そして今もまた、あなたの音を愉しんでいます。James Chance、これからもそのサキソフォンと喚きで多くのリスナーを覚醒させつつ、あなたは安らかにお眠りください。
(RIP)