■謎に次ぐ謎、尽きぬ謎。謎の名刺がまた2枚。
前回ご紹介した元アメリカ空軍の軍人で日本に赴任していたWilliam "Bill" Bickel氏。GLH/THCの熱烈なファンであった氏が現在も大切に保管している関連資料の中に、2枚の名刺がある。
この名刺、1枚(下記A)はマネージャー”Taku Hakomori”名義。
もう1枚(下記B)は英語と日本語表記の表裏になっていて、”FUUKI HATA”+”秦(ハタ)風旗”名義、社名は旭興業(株)である。
つまり探索テーマの8番目、
8.GLHの渡米前にミリタリークラブでの出演を依頼していた米兵が、彼女たちのマネージャーの名刺を現在も保管していた。その名刺に書かれた人物と事務所所在地の同定。
が今回のお題。
■まず「人物」について、掘り起こす。
Bickel氏の記憶では、”Taku Hakomori”なる人物はGLHのマネージャーで、下記の、Bickel氏が1963年12月に撮影したグループの集合写真ではShokoさんの右隣に立っている人物がその人だという。
ひとまず”Taku Hakomori”については判明した。で、もう1枚の「秦 風旗」という名刺は誰?
先のメッセージからしばらくしてBaugher氏から追伸が到着。読むと、2枚の名刺は実は同じ人物のもの、つまり”Taku Hakomori”と”秦 風旗”は同一人、というのである。え? 最初は別人かと思っていたのだ。〽ややこし ややこし ああ ややこし
名前に対する文化や習慣の違いで後段、あちらもこちらもちょっと混乱しているが、「秦」が姓、「風旗」が名である。ところで、これがなぜ”ややこし”なのか。
秦とハコモリ、どちらもGLH/THCの両親である秦玉徳・旭天華(ハコモリ・シメ)それぞれの姓であって、M-Saoriさんの論法を借りれば、どちらかが、もしくは両方とも”芸名”の可能性がある。
■秦・ハコモリ家の関係を整理する。
話を整理するために、私はGLH一家の関係を1枚にまとめてBaugher氏に送った。
そもそも何故に2枚の名刺が必要だったのか、それも義父の姓・義母の姓で2種類も。もちろん芸界、名刺に書いた名前が本名である必要はないが、マネージャーにも源氏名が必要なのだろうか、とも思ったり。
片方は英語表記のみ、片方は日英両表記ということに何か訳があるのかもしれない。Hakamori版は沖縄か米軍担当者との交渉用とか? 先のBickel氏の思い出話では、Hakomori名刺を渡した後にHata名刺の話をBickel氏に切り出している。
それに加えて、Taku氏が戸籍上、義父の姓・義母の姓どちらを選んだのかが、またまた謎。
とはいえ、他人の私がそこまで詮索するのは失礼というものだろう。秘すれば花。
ということで、ひとまず2枚の名刺の人物については、Shokoさんの夫兼マネージャーのTaku Hakomori/秦風旗氏だったことは確認できた。
さて、続けて旧浅草田島町界隈をそぞろ歩きするつもりだったが、名刺を読むのにえらく足止めを食ってしまった。
【B-6】浅草田島町、事務所所在地の現場を踏め!
”丁度時間となりました。チョト一息願いまして、またのご縁とお預かり”
(【B-6】へ続く)