ついに出た! The 180Gs 『Trout Mask Replica Replica』!
■名作『Trout Mask Replica』のアカペラ版がついに発売。
だいたいが、Captain Beefheartの代表作(LP2枚組/1969年)『Trout Mask Replica』を全編アカペラで再現しようという発想に、呆気にとられた。5年前の話。
謎のアカペラコーラスグループThe 180Gsのことである。
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「そういえば、あの一大プロジェクト ”Trout Mask Replica全曲アカペラ再現計画”がどうなったかな”?」と思ってチェックしたら現地時間7月17日にリリースされるとの最新動画がアップされていた。今日じゃない!? 時差を見たら、いまの時点ですでに発売済みか?
もともとアカペラってのが昔からどーにも肌が合わず、特に日本のマーケットで売れているのが”軟弱”でまったく手を出す気になれなかった。
ところが偶然、このプロジェクトをスタート時点で知って、アカペラも捨てたもんじゃねえ、と思ったのだ。
5年前にこれを聴いた時、笑った、発想が凄すぎて。あのオリジナルをアカペラですべてやってのけてしまうのかと。
『Trout Mask Replica』のスタートを切るこの曲が原典だが、プロジェクトはこのアルバム全曲を人の声ですべて再現しようという人類の想像を超えた希有壮大な計画だったのだ。
■Artの英知が結集した大計画の一端を振り返る。
改めて聴き直したけど、やっぱ脱帽だわ。
↑この「Frownland」は3年前の段階で、5年前よりも造り込みが進んだのか、ちょっと秒数が増えている。
↑このダイジェスト版動画の最後には2024年秋リリースと書いているので、すこし前倒しに完成した、ということか。
↑Beefheartとメンバーの有名な言葉のやり取りも再現。ここまで馬鹿に徹するところが偉い。
↑も、荘厳さに感動しつつ爆笑。傑作、Genius! オリジナルはこれ↓
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さてさて、全曲がいったいどんな仕上がりを見せているのか? 値段が判らないけど、The 180Gsにお布施を出すわい。
(了)