流産した話
お腹の中の小さな命を失ってしまった。
妊娠7週目、早期流産。
数日間、何度も何度も色々な思いがよぎった。
妊娠初期に毎日往復45分も自転車乗って保育園の送り迎えをしていたからか。様々なプロジェクトをして気付かぬうちに精神に負担をかけていたからか。時々コーヒーを飲んでいたからか。自分の誕生日に過去の記憶が蘇って悲しかったからか。
初期の流産は染色体が原因の大部分ともいうけれど、守ろうと思えば守れたかもしれない命を守れなかったのは悔しいし、悲しかった。数日間、涙を流し続けていた。
与えられたこの小さな命を守ること。それが私にできる唯一のことだったのに。そう思うと、守れなかったことがただただ悔しかった。
けれど。こう考えることもできる。
誕生して7週間の小さい命は、このままだと何か複雑なことになると気づいた。上手に成長できない部分があるとか、今じゃなくてもいずれ早い段階でこの世を去らなければならず、お父さんお母さんを悲しませると気づいたのかもしれない。だったら今のうちにお別れをしておこうと去っていったのかもしれない。そう考えると、この小さな命がより一層愛おしかった。
とても短い間だったけど幸せな時間をありがとう。また会いにきてね。
今日、そう言って、出てきた小さな命(小さくてまるで鶏の赤ちゃんみたいな小ささだった)に、別れを告げた。
失った命を無駄にしないように、この悲しさを次に生かそうと、今は思う。
自分のしたいこと、わくわくすることに素直に答えることも大事だけど、時期や身体の声をしっかり聞いて答えることも大切。昼間も働きすぎず、横になるとか。とにかく身体に優しくすること。初期は自転車は控えよう。無理しすぎない。栄養あるもの食べて、身体を冷やさない。命を守ることが最優先。
何が原因だったのかはわからないままだけど、次は、生まれた命を守るためにはできることは何でもしたいと思っている。