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逆算力はもちろん大事。でも、本当に効率だけでいいの?人生の大事な部分、忘れてない?

ドイツ在住ピアニスト、メンタルトレーニング研究実践家の大木美穂です。

タイトルにあるように、昨日、「本当に効率だけでいいの?人生の大事な部分、忘れてない?」そして
「そもそも本質って何?」と感じる出来事があったので、シェアさせてください。

Weblio辞典によると、「本質」とは、「物事の根本的な性質・要素。そのものの、本来の姿。」、つまり「それがそれであるための核となる部分」
(「本質」の定義は状況や価値観によって変わります!)

昨日は一日の終わりに、ちょっと考えさせられたことがあった。
仕事帰りにとあるビジネス系?インフルエンサーのライブ配信をたまたま見た中で、「相互フォローには意味がない」という発言を耳にした。

発信者の主張は、効率性や即効性を重視する価値観を反映していたと思う。

彼が例に挙げたのは「たとえばあなたが野球チームのインスタアカウントを運営していたとして、98歳のおばあちゃんと相互フォローしても何の意味もないでしょ」というもの。

私はそのライブ配信中に、
「もしかしたらお孫さんを紹介してくれるかも、、、?😆
とコメントをしてみた。

それに対して彼はコメントを読み上げて笑ったあと、「そういうことじゃないんだよ」と厳しいトーンで答えた。

また、彼は続けて「わかる人にわかればいい。わからない人にはわからなくていい。大事なのは本質なので。」とも述べていた。

その瞬間、私は少し戸惑った。冗談交じりにコメントしたつもりだったけれど、それが彼にとっては「本質」から外れた発言だと受け取られたようだった。

「わかる人にわかればいい」という言葉には自分の価値観に共感する人だけをターゲットにしたいという意図があると思う。

それ自体は効率を重視するビジネス戦略として理解はできるし、自分の価値観に共感する人だけをターゲットにしたいという意図には私もどこかで共感する。

けど、私のようなファンでない層にも真摯に対応することで私がファンになった可能性だってあったはず。

確かに彼は日頃から「ゴールから逆算して考える力」を推奨している。

でも思った。
逆算力はもちろん大事。でも、本当に効率だけでいいの?人生の大事な部分、忘れてない?

私は自分の意見は果たして本質的ではないのか?とも感じつつ、このことは私自身がどのような価値観を大切にしているのかを改めて考えるきっかけになった。

これまで彼の本を何冊も読んでいて、正直内容はそこまで科学的である印象は受けないのだけれど書き方が斬新で面白いとも思っていた反面、初めて彼を見かけたときに最初に感じていた違和感も思い出した。

ご自身を「教授でベストセラー作家」と述べていて、ベストセラー作家はともかく、短期間の契約や非常勤の立場である客員教授は常勤の「教授」とは役割や立場が異なるし、

「申込みは常に殺到し倍率92.1倍を記録し」
「1年以上待っても申し込めない」
「今最も話を聞きたくても話が聞けない1人」などといった文句(しかも推測ではあるがご自身のHPなのでおそらくご自身で書いたもの)からも、

「正確さ」よりも「響きのよさ」や「権威の強調」に重きを置いている彼の発信スタイルに私は違和感を感じた。

なんていうのかな、一部のフォロワーやファンには説得力として映るかもしれないけれど、私には少し過剰に感じられた(仮に彼の肩書きや業績が具体的な事実に基づいていても、表現方法が過度に誇張されていると感じると、「本当に?その数字はどうやって取ったの?」と疑念を抱いてしまう)。

数字を前面に出した実績アピールは特定の層には魅力的かもしれないけれど、私のように過剰に感じる人もいる。

そこには、成果だけでなく過程や人間性を重視したいという「私の本質」があるから

すべての発信を見ているわけではないので具体的なことはわからないけれど、これまで受け取った情報から推測する彼にとっての「本質」とは、「短期間でわかりやすい成果を出すための最適な方法」に重きを置くもの

一方で、私が考える「本質」とは、
「つながりや広がりが持つ潜在的な価値」や「多様性を受け入れること」、そして「謙虚さ」を大切にするもの。

この違いが、これまで私が違和感を覚えた理由なのかもしれない。

最初の話に戻ると、私は相互フォロー自体に特別な意見を持っているわけではないし、それを推奨しているわけでもない。

しかし、人と人とのつながりや、多様な視点との出会いには価値があると感じているし、私にとっては「人間的なつながりを広げて深めていく」こと自体がある程度の「本質」であると思う。

それは、即効性や直接的な成果を求めるだけでは得られない豊かさをもたらすから。そして仮に経済的な成果に直結しなくても、人間同士の関わり合いからの学びがどれだけ社会や個人の人生の豊かさを育むかに直結すると信じているから。

フォローを経由して偶然に新しい人間関係が生まれたり、そこからアイデアやチャンスが広がったりすることは珍しくない。

98歳のおばあちゃんだって8歳の子どもだって、どんな相手とも、人間のつながりが私たちの社会を広げる力を持っていると思う。

誰かの価値観を否定するつもりはないけれど、私自身の価値観として、多様性やつながりの中で生まれる偶然や広がりを信じていると感じた出来事だった。

そしてそれは、謙虚さを持って人と接したい私とこのインフルエンサーの効率重視のアプローチとの合わない部分でもあると感じた。

そういう意味では、、、私が3月から入っているこちらのコミュニティには本当に様々たくさんの人方々が在籍していて、違う価値観の人たちから本当に多くのことを学ばせていただいている。

樺沢紫苑先生主催のコミュニティ、ウェブ心理塾
https://e-ve.event-form.jp/event/92619/2412N

普通に生活していたら出会わなかった人たちとも出会うことができ、様々なコラボも生まれている。


キャリアコンサルタント佐藤恵子さんや無藤さんとのトリリンガル絵本プロジェクトもそのひとつ。


私たち夫婦も独訳で参加させていただいています!


そして私自身も、プロアマ問わない音楽家がメンタルトレーニングを学ぶコミュニティ「音楽家のためのメンタルトレーニングLABO」を運営していて、こちらも来年からの募集を始めたところ。

それについてはまた明日もう少し詳しくお話ししますね。

まとめとしては、
本質は人にとって違うものだということ。
彼の本質と私の本質は別のところにあるそれでいい。

このnoteを読んで考えたこと、感じたことがあれば、ぜひコメントで教えてください!色々なご意見も聞いてみたいです。

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大木 美穂
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