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若い子と話す

若いこと話した。

大分から私の職場の隣の席の友達を迎えに来たその子、20代?背が高くて化粧っ気がなくて眉毛が太くて、髪も毛量があって(最近自分の毛量を気にするので人の毛量に目がいく)かわいらしい女の子。

職場の同僚が就業30分前くらいに、突然、「そう言えば〇〇ちゃんの友達、子ども食堂やってますよ、良かったら話してみたらどうですか」と勧めてきた。断る理由を思いつかず、あ、あと30分で終業なのになとぼんやり考えながら、はい、と返事した。

お隣の席の子に連絡を取ってもらい、「今家でねてます」とのことだったので、一旦家に帰ってから出直し、職場でまちあわせることに。

お隣の席の子が子ども食堂に携わってることは知っていた。運営スタッフと言っていた。その友だちの彼女は実際子どもと関わっているスタッフだと。でもこんな機会もなかなかないので、紹介してもらって良かったと思うことに。家に帰り、慌てておでんを仕込み、盛るだけにして、再び出かける。

同年代の女性と話すのは苦手だ。その次くらいに年下の女性と話すのが苦手だ。何を話していいのか思いつかない。おべんちゃらも言えない。でもその子は話しやすかった。視線も真っすぐで、すぐにお互いの食堂の話しになり、あっそう言えば、名を名乗ってなかったと、話の途中でお互い自己紹介をするぐらいだった。

「知ってます、〇〇(隣の席の女の子)から聞いてます。隣の席の真剣にふざける人」〇〇ちゃんがワタシのことをそんなふうに説明していたとは、驚き。仕事中は、お互いそれほどしゃべらないし、3ヶ月程度のつきあいなので、だから飄々とした彼女はそう思っていたんだと思うと感慨深い。

さっき上司とミーティングした時も「〇〇ちゃんは職場の中の人間をよく見ていて、ごろねださんのことを、よく気がついてすごいって言ってましたよ」と褒めてくれた。…褒めてんだか、けなしてるんだかわからないよ。よく見てるな。ともかく30代の若い女子にそう思われてたなら、本望。仕事も楽しくがモットーだから…

で、その20代女子話していくうちに、理念みたいな大きな話になり、そうだよね、あるよね、みたいななんか若いこと話してる感覚がなくなり、違うな自分も若い子と同じくらいの気持ちに陥る錯覚を起こし、あー、そうだワタシはもうとうに結婚もしてるし子どももいたなと現実に戻ってきて、話が終わる。

二人を寒い夜道歩かせるわけにも行かず、ワタシの2ドアの軽に押し込み、案内してもらって、仮のアパートまで送る。
バイバイって手を振りもう来週には帰るんだもんな、とちょっと今頃寂しくなって2人と別れる。



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