ワタシが二人目を産んだ時
ぺこさん、退院ということで、ひとまずおめでとうございます。
病院食の写真に、他人事とは思えず、個人的にコメントしましたが、応援も兼ねてもう少し書くことにしました。
応援になるかわかりませんが、ちょっとレアケースでハードな内容です。妊婦さんで怖がりの方は控えていただいた方が無難です笑
息子は予定日より一週間遅れで生まれてきました。
前日
その日は検診の日。「まだ生まれないねー」とドクターに言われる。夫、仕事帰り先輩と、家から1時間以上離れた場所で飲み会。妹にはまだ生まれないことを電話で報告「スクワットがいいよ」と。ほんとかな〜とか言いながら、娘と実家から応援に来ていた母の3人で200回行う。
22:00
娘を寝かしつけ布団に入る。しばらくして「バチーン」という音で目が覚める。布団が濡れてる。お腹ん中でゴムパッチンを受けた感じ。(受けたことはない…)
娘は寝ていたので、慌てて母と今後の対策会議。産院に電話するとすぐに来るように言われる。夫音信不通。娘を母に預け、もともと登録しておいた妊婦専用タクシーに連絡。ピクニックシート、バスタオル、入院荷物を持ち一人乗車。
2:00
酔った夫、来院。説明に来たドクター、看護師にからむ。来る時タクシーで使ったピクニックシートを床に敷いて横になっている。他の妊婦に迷惑だからと一旦家に帰す。「2時間寝てくる」と。
9:00
一人で出産。
喜びも束の間、出血・痛みが止まらない。幼稚園に娘を送ってくれた母と、夫が慌てて来院。輸血はここでできないからと大学病院に救急搬送が決まる。母が救急車に同乗。夫、嫁はもうダメだと、慌てて娘を迎えに行く。産んだばかりの息子産院へ放置。
時間不明
救急車、褥婦(産んだばかりの女性)の搬送ということもあり、猛スピードで荒川爆走。車の揺れに母と付き添いの看護師「すごいですね〜」とのんきに会話。誰か飛び出してきたのか急ブレーキ。スピーカーで救急隊員が叱りつけている。母、今の衝撃で頭をぶつける。
病院到着
術着1枚に上に布をかけられたノーブラ、ノーパンの状態のワタシ。人がわんさかいる廊下をストレッチャーで運ばれていく。どうかこの布めくれないで。まずは検査。CT、MRIなのか、グワングワンという音の機械の中へ。走馬灯のように今まで見てきた赤ちゃんが勢揃い。音がワーンワーンと聞こえてくる…
14:00
手技が終わる。麻酔されてないので全て記憶。内容はこわすぎて省略笑
そこから一週間、大学病院に入院。生まれたての息子に右手の親指を握ってもらったきり、抱くこともできず。娘には感染症予防の為車椅子で下の階に連れて行ってもらい、入院中会えたのはロビーで1回だけ。そんな私の楽しみは、毎日出される薄味で機械的な病院食。化学記号が浮かんでくる。NaCl、Fe、Ca、K…これらを体内に取り込めば、早く退院できるからと、修行と割り切り毎日全て完食。
あれから10年、子どたちはいまや思春期に反抗期、悩みはまだまだ尽きません。出産はなぜか昨日の事のように鮮明に覚えています。
出産中、足をつってすぐ治してくれたドクター。下町の歩行者と戦った救急隊の皆さん。母乳を拒否するワタシの話を時間外で聞いてくれた若い看護師さん…みんなのおかげで今があります。