どこへでも飛んでけ〜…やっぱちゃんと帰ってきて
昨日仕事が終わり、ラインをチェックすると娘の親のライングループが気づけばじゅーなんけん、溜まっていた。そうだ今週先生交えたご飯会だもんな、とおもむろに開いてみると、
「両替は多めがいいですよ!」
「空港は予約しとけば当日両替ありです!」
「汚い靴が必要なようです!」
「ポケットティッシュ多めに必要!」
どうやら明日の子どもたちの旅行の最終持ち物確認の連絡だった。完全に乗り遅れた。既読だけで遠目に眺める。それにしてもママたちどこから情報を仕入れてくるのか、返事も早けりゃ、電話して聞いたりする対応も早い。できる女は違うな、とできない女自分にあきらめるのだけは早い。
ありがたい連絡の山に混乱したまま、学校から早めに帰されているであろう娘に慌ててライン。
「サンダル買えた?」
ー友達から借りた
「汚いくつは?」
ー「ある…」
「ポケティー山ほどいるらしいよ」
ードラッグストアから帰ってきちゃった
「寮について落ち着いたら連絡して」
とかなんとか。お前が落ち着け。
前日の荷造りは娘一人で行う。当たり前といえば当たり前だけど、まあ、初めての海外だし…
うちから車で3時間のとおくの寮住んでる娘にスマホで遠隔で手伝うことぐらいしかできない。(お金は出してる)
夫と、後はなんだろうねとか言いながら、お互い初めての海外旅行の準備について頭を悩ます。
しばらくすると、連絡が来た。
だいたい荷造りできたと。
明日は6:00に電話で起こしてと言われ。オッケー任せてと親二人も早めに就寝。
朝気づけば6:30。
うわ~寝過ごした。オーマイガー。お願い起きててと、スマホに手をのばす。その度『なんだもう〜』と怒涛のちいかわ攻めに会う。呼び出し音がちいかわの「ひとりごつ」が設定されているため、かけるたびにもはやテロ的に流れてくる。耐えねばならないこの攻めを乗り越えて娘の声を聞くまでは、鳴らし続けよう…
起きていることを信じているが、万が一寝ていた時のことを考え、ちいかわとの戦いは続く。
こっちからもかけてみようかー、と夫。10分いや、1時間にも感じた戦いの末、まだ布団の中の夫のスマホからかけると一発で出た。
ー良かった、やっぱり起きてたね。私たちの娘だね。徒労に終わった電話だが、生存さえ確認できれば、苦労も報われたってもんよ。
良かった良かったと思って、朝ごはんの準備をしていると、今度は私に電話が。
「(トランクの)鍵ってどうしたらいい」
アンタ出発の5分前にそんなことを!!
差して回すあの鍵は探しておくね、といいつつ、ついに探しきれずに、くるくる回す鍵で対応するよう言っておいたのに…
ママの誕生日だよ、というと「あ、できた!」と今更な鍵の確認。まあ、現地で気づくより今気づいて立派だよ…とハードルは常に低く。
…ちゃんと帰ってきてね。