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お酒の思い出

お酒はハタチから…

最近、飲んでばかりだけど心から美味いと思えるお酒はいつ飲んだっけとふと思う。

子供の頃
法事があると酔っ払った親戚のおじさんから「おい飲むか」とビール一口もらった。「おい飲むか」は大人が子どもに言いたいパワーワード。子どもが早く大人になりたいと憧れ、大人は子どもにそれを言うことで優越感に浸る…そんな時代。

学生の頃
脳性マヒの親くらい年の離れた女性の家にボランティアで週末泊まり込んだ。当番の女子はご飯もオフロもトイレもすべて手伝った。その人焼酎愛好家で「鬼ごろし」を飲んでいた。ワタシはここで焼酎を覚える。二人で飲んで夜はベロベロ。介助と言いつつ二人ともダウン。ちなみにその人のお父さん、「わかば」の愛煙家。ワンカートンという言葉もそこで覚えた。お兄さんが置いていった、アメリカンショートヘア他2匹の猫がいたが、泊まりをする度鼻がかゆくなった

20代
ワタシの夫とは共通の飲み屋で知り合った。夜勤帰りそのまま寝付けず、友だちと一軒行こうかって、当時は自転車で坂を下って登って15分くらいのところに最初行ったのが始まり。よくもまあ、体力があるなと今なら思うが若かった。今はなき、「Quinvy」というソウルバー。閉店時に流れる曲が、「ハッスル」だった。
そこに夫も通っていた。梅酒とだし巻き卵が大好きだった。

「ハッスル」 (The Hustle)
ヴァン・マッコイ&ザ・ソウル・シティ・シンフォニー (Van McCoy and the Soul City Symphony) の楽曲。作曲はヴァン・マッコイ。

ウィキペディアより

お金をある程度稼いでいた時
先輩に連れられて、休みの日に同僚を連れ立ってワインの試飲会に。地下鉄を乗り継いで行くのだが、帰りはみんなでへべれけで帰ってきて、次の日からの働く活力にしていた。

一人暮らしの時
アパートから歩いてすぐのところに、マルマタ商店という酒屋があった。試飲の張り紙を見つけ、これは運命だと、試飲しては気に入った酒を買い求めた。身につけても身につけても到底追いつかない、知識の海におぼれそうになりながら…


やっぱり若い時、自分のお金で稼いでいた頃が、一番おいしい。今も働いてるけどあの頃の比じゃない。

身も心も擦り切れたあの時代。不器用なワタシが全てのことから逃げる手段にお酒を選んだ。本当はそんなんじゃ社会人としては失格だな。まあ、何もなければ病気になってたし笑。

つらいときも楽しい時もお酒はいつもそばにいる。ワタシにとって長い付き合いの友人みたいなもの。あばよって愛想つかされるその日まで、一緒にいれるように私自身も努力もしなきゃならない。父が亡くなった年齢に自分が追いつき、最近やけにそう思う。

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