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GMARCH卒の28歳女が大企業でうつ病になるまでの軌跡①

みなさん、はじめまして。「つばさ野 すみれ」と申します。私はタイトルの通り、1996年生まれの28歳、女性です。

私は現在、うつ病で会社を休職しています。同じような境遇の方に少しでも共感してもらえれば、と勢いで筆を取りました。また私よりも若い世代に向けて「こうなってはいけないよ」と警鐘を鳴らす意味もありますので、よろしければ10代の方にも読んでいただけると嬉しいです。

①私、“生い立ち”を語る。

関東のとある地方都市で生まれ育った私。共働きの両親と三人暮らしで、家はそれほど裕福ではありませんでした。保育園に預けられ、そこを卒園したら地元の公立小学校に進学する、地方都市ではありふれた子どものひとりでした。

田舎では中学受験が一般的では無かったので、小学生時代は「鍵っ子」権限をフル活用してとにかく適当に遊び、適当に暮らしていました。夏休みに学童保育に預けられたりもしましたが、そこはあまり楽しい場所ではありませんでした。

もちろん塾にも通っていませんでした。習い事といえば週に一回のピアノ教室だけ。とはいえ、それほど真剣にやっていませんでしたね。

そして地元の公立中学に進学しても、塾に通うことはありませんでした。ピアノを習っていたので音楽は好きでした。また、母親が若いころに吹奏楽をやっていたので自宅にトランペットがあったのです。そういった事情もあり、私は強豪で有名な吹奏楽部に入部します。ここから私の運命の歯車が良くも悪くもガタガタと回り始めました。

②私、“吹奏楽”と”池上彰“に衝撃を受ける。

自宅にトランペットがあったので、気軽に吹奏楽部に入部した私。しかし、そこはなんと強豪吹奏楽部でした。令和の世なら考えられないようなパワハラ指導と厳しい上下関係。かなり辛くはありましたが、楽器の腕前が上達すればそれなりに嬉しく、コンテストで賞などを貰えば泣いて喜んだものでした。ここで私は、「トロフィー」、「賞状」、「肩書き」に固執するようになるのです。

一方その当時、よくテレビに出演していた有名人から、私は大きな影響を受けることとなります。それは、ジャーナリストの池上彰さん。「いい質問ですね」という決めゼリフ(?)で、世界情勢や政治、経済をテンポ良く解説していく、あの方です。

私はたまたま本屋で見つけた「そうだったのか!現代史」という文庫本を手に取ったことで、池上彰さんの解説力の凄さに圧倒されました。中学校にはまだ、世界史の授業がありません。それでも、私はこの本を一冊ちゃんと読み切って、それなりに内容を理解することができました。これは、私がすごいのではなく、池上彰さんの「説明する力」がすごいのだと、中学生の私でも分かりました。

吹奏楽と池上彰に影響された私が、高校進学後にどうなっていくのかは、また次回。

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