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[総括]2024年は終わりの始まりになるのかな?

おつです。街のひとり税理士のケンジです。

決算作業やら年末調整に追われてnoteが疎かになってしまいました。
ひとり税理士のデメリットですね。

※メリットは、スタッフに気を使わないことです(^^)

2024年がターニングポイント

さて、僕がnoteを始めたきっかけは、ここ数年感じていた街景気の閉塞感とモヤモヤが、2024年をターニングポイントに底を抜け始めたかな。と感じたからです。

2024年でほとんどの団塊の世代が75歳以上になり、ここから10年程度が日本衰退の大きな変化になると思い、それをnoteに記録しておこうと考えました。

もちろん、街の税理士風情が日本経済について予想や総括できるはずもなく、あくまで僕の生活圏という街レベルからの視点です。

では、テレビや新聞にはできない忖度なしの2024年の出来事を振り返ってみましょう。


能登半島地震

初っ端から震災に見舞われ幸先の悪い年初となりました。

被災した能登半島の人を思うと辛いところですが、僕が最もつらいのは復興が進まないことです。

復旧が進まない理由は、地盤の変化や、相続登記をしてこなかったことなど理由はありますが、政治に力がないことが大きな原因だと思います。

予算にしろ自衛隊にしろ、政治がやるべきことをしないのは問題ですが、
もう日本の政府には急な災害や紛争に対応できるだけの予算もマンパワーも残っていないのではないか?と感じてしまいます。

2025年も災害がどこかで起きるでしょう。そのときに政府に期待するのは危険だと想定しています。
期待せずに恩恵を受けられたら感謝しましょう。というぐらいです。

日銀のマイナス金利の解除

2024年は、日銀が17年間続けてきたマイナス金利を解除しました。
それに伴う実体経済も整理しておきます。

日本は30年間ずっとデフレ社会で、モノ・サービスの値段が変わりませんし、お給料も同じ水準でした。

しかし、ロシアによるウクライナ侵攻(2022~)、ヨーロッパのエネルギー価格高騰、アメリカ経済の強さなどから、日本は輸入コストが上がりコストプッシュ型の物価上昇に転じました。

2024年中盤からは、人手不足も重なり賃金も上がり始めました。
ただ、物価上昇率に追いつかず、実質賃金は下がり続けています。
※国民の不満は爆発し、裏金問題も重なり、衆院選で自民党が大敗します

これは外的要因のように見えますが、真実としては内的要因。つまり日本の弱体化があると考えています。
バブル時代は資金が潤沢にあり、無ければ買えば良いという論理で社会システムを作ってきたけれど、2024年には金がなくなり海外に買い負け始めたというだけです。

2025年もこの流れは反転しそうにありません。
それどころか、円安が続くと日銀の利上げがあるかもしれません。
物価の安定は必要ですが、金利上昇で別の不安(設備投資や住宅ローンなど)も出てくるかもしれません。怖っ!

※2024年に円安で38年ぶりにドル円160円になりました

大谷翔平がMLBで50-50

良いニュースで大谷フィーバーもありました。
メディア(とくにテレビ)で連日大谷報道があり、ややうんざりもしました。

喜ばしい反面、スポーツや教育での格差が広がっているのを実感します。
伸びる子はますます伸びて、できない子は基礎的なことさえできないまま放置される世の中です。

努力の問題ではなく、努力できる環境が整えられるかの問題です。

大谷選手に対して悪気はないですが、努力できたのは、土台となる環境を親が整えたからでしょう。

2025年以降も日本人が世界で活躍するニュースは入ってくると思いますが、それがただの富裕層の再生産で終わると日本は衰退するでしょうね。

出生数70万人割れ

子供の出生数が初めて70万人を割りました。(記事を書いてる時点は予想)

団塊の世代が出生数が年間260万だったというのだから激減です。
このペースだと10年以内に日本人が生まれなくなるのでは?と危惧します。

出生数は2025年に反転することはないはずです。
反転したとしても、分母が減っているので微増です。

できることは、微増の幅を増やしながら、10年20年と続けることです。
ただ、今の政府がシルバー民主主義で高齢者を優遇し続ける限り難しいでしょう。

日本人が絶滅危惧種として、ユネスコに登録される日が来るかもと思うと笑えません。

観光地に日本人がいないオーバーツーリズム

2024年はオーバーツーリズムも話題になりました。

日本人がお金を落とさなくなったこと、外国人の爆買いを政府が国家戦略にしていることが背景にあります。

ただ現実は、日本人がお金を税金と社保に使うので旅行に行けないこと、
大型バスで中国人が観光地に訪れ、爆買いし、モラルのない人たちで観光地が汚れ、日本人が観光地を避けているだけです。

また、爆買いと言いつつ、消費税を免税で買い(または盗んで)、それをメルカリで転売し、日本人が普通に物を買えない問題も起きています。(免税制度は改正予定)

2025年は、中国人へのビザ発給を緩めるようなので、問題は解決どころか深刻化していくことでしょう。

闇バイトに走る老若男女

2024年は闇バイトも流行しました。(完全に犯罪)

ネットで軽い気持ちで高収入バイトに申し込んだら、個人情報を抜かれた挙げ句脅迫され、強盗やら脅迫、俺詐欺、受け子出し子、強殺など凶行に走る犯罪です(バイトじゃない!)

今だけ・自分だけ・金だけ。という言葉あるように、何でも簡単に手に入れようとする風潮が増えてきたのが背景にあると感じます。

タイミーのスキマバイトや退職代行も同じで、何でも手軽さを売りにするのが2024年の流行りのようです。
そして一度貧困に陥ると、SNSの情報を過信し、自分の頭で吟味する能力を失うこともよくわかりました。

2025年から数年で、大企業以外で雇用制度は崩壊すると予想します。
高収入・高福利厚生でないと社員は来ないので、中小企業で社員をやるメリットが減るからです。

すべての業務を細分化し、それぞれを業務委託する契約になります。
そして誰の手を経由したかわからないうちにモノ・サービスが提供されていく気がします。

誰しもが責任を感じなくなり、いっそう金だけの世の中になります。
犯罪も当然増えていくでしょう。

政治・司法について(書きたくもないけど)

政治については、説明するまでもなく腐敗しきっています。
岸田政権の辞職、石破内閣で衆院選の敗北が起こりました。(かなり省略)
司法の政治家や外人犯罪に対する不起訴もたくさんありました(かなり省略)

いずれの問題も、腐敗した三権を象徴するもので、もはや根治できないレベルでしょう。

裁判官、政治家、官僚、税務署員などモラルが求められ、国民を向いて仕事をする人たちが、「今だけ・自分だけ・金だけ」「逮捕されても不起訴だから問題なし」という感覚なのでしょう。

遠因は単純に疲弊です。官僚・政治家・税務職員みんなルールが厳しくなり、社会が複雑になり、シンプルに仕事ができなくなっている気がします。
疲弊しすぎて、どこかのラインで、歯止めが効かなくなってしまい、底が抜け始めたのかも。と思っています。

美容業について

各業界についての状況も残しておきます。
美容業は、倒産件数105件超えで過去最多となりました。

物価高と人手不足が拍車をかけているようです。
とは言え、倒産しているのは高齢経営者で、新陳代謝という見方もできます。

ただ、やはり経営は厳しく、消費税を筆頭に税と社会保険料の負担は非常に重いのは事実です。

また、年末の厚労省の審議会で、5人未満の個人の美容業に対する社保の免除の撤回も課題に挙がっていたので、遅かれ早かれ個人経営の美容室も社保の問題が生じます。

2025年以降も値上げラッシュ&人手不足は続くので、倒産は増えていくでしょう。
ただ一方で、繁盛店の盤石は変わらないので、ただただ格差が広がっていくだけです。

建設業について

建設業も倒産が過去最多となりました。
規模がさまざまでよく分かりませんが、小さなところを含めるとすごい数だと思います。

背景には、資材高騰、人手不足があります。
納期が遅れることによる収益性の悪化もあります。

街の工務店には大きな問題で、着工数が減れば売上が減ります。
とくに戸建ての着工件数が減り、賃貸物件へシフトしているようです。

若い世代が戸建てを買わなくなってきたのが影響しているようです。

2025年以降も若年層が減っていくので、広告が打てるハウスメーカーと違い街の工務店の経営は厳しくなっていくのは明らかです。

さいごに総括と未来の自分に向けて

2024年の出来事を忖度なしで総括と考察をしました。
大手メディアには列挙できない出来事もありますが、世の中へのインパクトは多きものばかりです。

正直誰かのために書いたものではなく、後々自分で読み返すためのものです。
なので、未来の自分に向けて言うなら、これが本当に起こったことだし、自分が感じたことだよ。ということです。

2025年以降も日本が良くなる兆しは見えないけれど、どうやってプランを立てていくかは諦めずに模索しようと思います。
指針だけは書いておくから、たまに見返してみてね。

  • 世の中の流れに左右されないプランニング

  • 浪費はしてもいいけど沼にはハマるな

  • 投資と浪費の判断は正確に&素早く

  • やばいと思ったら逃げる、プライドは二の次

  • 最終的には王道が近道だが、近道も探せ

  • 抜け道は出口が見えないときは使うな

  • 抜け道・裏道はどこかで改正が入るぞ

  • 本を読め、旅をしろ、体を動かせ

  • 意見は一旦聞こう、後からじっくり調べよう

  • リスクと経費は洗い出せ

  • 利益は10%でもいい、継続性を重視しろ

こんな感じで2024年ありがとうございました!
また来年もお愛しましょう(^^)

ちなみに2024年のベストBOOKは塞王の楯(上・下)でした


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けんじ
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