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自己憐憫は悪いことじゃない!狡猾なモラルハラスメントやガスライティングに打ち勝つために知るべきこと

なぜ他人の“自己憐憫”を封じ込めるのか?
それは、真実が暴かれるのを恐れているからだ。


自己憐憫が持つ「本当の力」とは?

あなたはこれまでに、「自己憐憫は甘えだ」「被害者ぶるな」「弱音を吐くな」と言われたことはありませんか? もしそうなら、それは本当に正しい言葉なのでしょうか?

特に、モラルハラスメントやガスライティングを受けてきた人にとって、”自分を哀れむこと”を否定されることは致命的なダメージを与えます。しかし、ここで知ってほしいのは、自己憐憫は決して悪ではなく、むしろ回復のカギになるということです。

心理学の最新研究では、「自己憐憫(self-pity)」が適切に使われたとき、心の回復力(レジリエンス)を高める役割を果たすことが示されています。つまり、自己憐憫を正しく理解し、活用することで、モラハラやガスライティングのダメージを乗り越え、自分自身を取り戻すことができるのです。

なぜモラハラ加害者は「自己憐憫」を否定するのか?

被害者の回復を妨げる「心理的支配」の構造

モラハラやガスライティングの加害者は、被害者が”自分の傷を自覚すること”を恐れています。なぜなら、それが加害の証拠になり、被害者が抜け出すきっかけになるからです。

加害者がよく使うフレーズの一つに「お前は被害者ぶっている」「弱音を吐くな」というものがあります。これは、被害者の”自己憐憫”を封じ込め、思考を麻痺させるための心理戦術です。

被害者が自己憐憫を抱くことができなくなると、何が起こるのでしょうか? **「自分は傷ついていない」「自分が悪かったのかも」と思い込むようになり、加害者に支配され続ける」**という状態になります。

実際に心理学者クリスティン・ネフ(テキサス大学オースティン校の教育心理学部の准教授)が提唱する「自己コンパッション(self-compassion)」の研究では、自分を哀れむことを否定する人ほど、抑うつやストレスが強くなることが分かっています。これは、被害者の心理にとって「自分を憐れむ」ことが必要不可欠であることを示しています。

「自己憐憫」を正しく使うことで回復力を高める方法

自己憐憫を「弱さ」ではなく「強さ」に変える

では、自己憐憫はどのように活用すればいいのでしょうか? ポイントは、「自分を憐れんだ後に、どう行動するか」にあります。
(※重要)

  1. まずは自分の傷を認める 「私は傷ついている」「私は苦しかった」と、まずは正直に受け入れる。

  2. 自分の感情をジャーナリング(書き出し)する これまでの出来事、感じたことを書き出し、客観的に見つめ直す。

  3. 行動を選択する 「じゃあ、これからどうする?」と問いかけ、小さな一歩を決める。

このプロセスを経ることで、自己憐憫は”立ち直る力”に変わります。

自己憐憫を否定せずに生きることで得られるもの

自己憐憫を適切に扱うことで、私たちは”自己肯定感”と”回復力”を同時に手に入れることができます。特に、モラルハラスメントやガスライティングの被害者にとって、この力は”自分自身を取り戻す”ための大きな武器になります。

「自己憐憫は悪いこと」と思い込まされてきた人にこそ、知ってほしい。”それは、あなたが前に進むための力になり得る”ということを。

**「自己憐憫の力――不正に打ち勝つ心と回復力の科学」**は、その真実を明らかにする一冊です。もし、これまで「自分が悪い」と思い込んできたなら、この本があなたの思考を解放する一歩になるかもしれません。

自己憐憫は”本当の解決”につながる重要な感情のプロセス

なぜ他人の“自己憐憫”を封じ込めるのか?
それは、真実が暴かれるのを恐れているからだ。

自己憐憫は”本当の解決”につながる重要な感情のプロセスになり得ます。多くの人が「自己憐憫=甘え」「自己憐憫=停滞」と思い込んでいますが、実際はまったく違います。

なぜ自己憐憫は本当の解決につながるのか?

  1. 自分の本当の気持ちに気づく

    • 自己憐憫を感じることで、「自分が何に傷ついたのか?」「何が不公平だったのか?」を明確にできます。

    • 例えば、理不尽な扱いを受けたときに「こんなの不公平だ!」と嘆くことは、”被害を正しく認識する”ために必要なステップです。

  2. 適切な対処ができるようになる

    • 「そんなの大したことないよ」と自分の苦しみを否定すると、根本的な問題解決にはつながりません。

    • 逆に、自己憐憫を認めることで、「じゃあ、どうすればいいか?」と建設的に考えられるようになります。

  3. 不正や理不尽に立ち向かう力を得る

    • 自己憐憫は、ただ悲しむだけではなく、「自分が理不尽な状況にある」と自覚する力になります。

    • その結果、「これはおかしい」「私はこんな扱いを受けるべきじゃない」と行動する勇気につながります。

例えば、モラルハラスメントやガスライティングの被害者が「自分が悪いんじゃないか?」と自分を責めてしまうのは、自己憐憫を抑圧しているからです。しかし、「私は不当に傷つけられたんだ」と自己憐憫を適切に受け入れることで、初めて加害の構造を理解し、そこから抜け出す力を得ることができます。

だからこそ、自己憐憫は本当の解決につながる

「かわいそうな自分」を否定するのではなく、「なぜ私はこんなにつらいのか?」をしっかり考えることが、問題解決の第一歩になります。
つまり、”自己憐憫を感じること”は、”現実を正しく認識し、未来を変える力”にもなるのです。


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#自己憐憫 #モラルハラスメント #ガスライティング #心理学 #回復力

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