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「勉強しなさい」は、危険な言葉です

私事で恐縮ですが、私の母はとても厳しい人でした。今でこそ年老いて穏やかになりましたが、私が高校生までは全てに厳しい人でした。食事の時、箸の使い方、姿勢、肘の位置。よく叱られたり叩かれたりしました。片付け、掃除の仕方も同様です。しかしそのおかげで恥をかくことはなく、今は感謝しています。
同様に勉強面でも非常に厳しい人でした。大学受験までテストの点が悪かったり、勉強をさぼると叩かれたり、説教されました。私はそのせいにはしたくないですが、小さい時から勉強が大嫌いで、正直今でも嫌いです。勉強をしたくてしているのではなく「やらされている感」が抜けないからです。「自主性」がなく「強要されている感」が強いのです。これはとても危険なことです。

子どもの時から「自主性」を育むことはとても大切な事です。これは自身で「課題解決への意欲」を持つことができるからです(非認知能力の育成にもつながります)「よしやろう!」この気持ちが自ら湧き上がる、そんな人間に成長しなくてはなりません。親が「勉強しなさい」と言い続けると「子ども自身が取り組むべき課題」への干渉になります(「勉強すること」は子どもの課題です)極論ですが「勉強すること」が「自分の課題」ではなく「親の課題」になってしまいます。これは違います。

社会に出てなお感じますが、人は一生勉強しなくてはいけません。それは学校で学んだ「国数理社英・・」ではなく「生きていくための知恵」「仕事を成し遂げるために必要な知恵」を学んだり、習得することです。もし社会人になって「勉強すること、学ぶこと」=「他人から強要される課題」なんて感じたら、何をするにも辛くなります。結果、課題から逃げることが習慣化してしまう。では、どうすれば?

「勉強することは自分の課題だ」と気づくように、ご両親が導くことです。これは私の考えですが、親の学ぶ姿を見せ、学びの楽しさと必要性を伝え、気付かせることです。例えば、お母さんが英語を勉強し、外国人と英語での会話の姿を子どもさんに見せる。お母さんが笑顔で楽しく話をしている姿を見て「英語が話せることは素敵な事だよ」と感じてもらう

お母さん・お父さんが学ぶことにより、日々をイキイキと過ごしている。そんな姿を見せ続けると、僕も、私もやる!と思うようになるのではないでしょうか。あとちょっとした小技ですが、お子さんを勉強部屋ではなく、リビングでみんな仲良く勉強するのは効果があるそうです。

親が成長する姿を子どもさんに見せ続けることは意義深いことと考えます。

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                              モラゴリ

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