「自分に優しくしてあげたい」 そう思えるようになったこと
「透明人間になりたい」
幼い頃にずっと抱えていた劣等感。自分が情けないあまり消えてしまいたいと思っていた過去。
それが大人になり、色々な経験を得て変われたと感じていましたが、実際にはそうではありませんでした。
そのことに気づかせてくれ、前に進む方法を教えてくれたのがPOSIWILL CAREERのトレーニング。
ここではそんな、自分と向き合うきっかけを作ってくださったPOSIWILL CAREERでの体験について書きたいと思います。
自身の経歴
私は幼い頃に父親の仕事の関係で海外に住み、中学を卒業するまでずっと現地の学校に通っていました。高校からは日本に帰国しましたが、日本語が苦手なことがコンプレックスだったため、大学は迷わず英語だけで入学できる場所を選択。就職も外国語を活かせるような仕事を軸に就職活動をしました。
しかし、英語を活かしたいと思って入社した国際物流会社で2年ほど勤めてから感じたこと。
「本当に、自分がやりたいことなのだろうか?」
「自分は語学を活かすこと以外に価値がない。」そう決めつけて自分の可能性を狭めてしまっていたように感じました。
その後は何度か転職を繰り返し、最終的には思い切ってずっと携わってみたかったものづくりの業界に未経験で飛び込みましたが、本当に自分に向いているのかわからず、モヤモヤした感覚がありました。この状況を誰かに相談したいと思っていたところ、POSIWILL CAREERのキャリアコーチングサービスを知り、受けてみることにしたのです。
トレーニングを受けて気づいたこと
担当してくださったトレーナーのりかさんとのワークの中で、自分にとって最も印象的だったのが「人生理解ワーク」でした。ここでは今まで生きてきた人生のポジティブ・ネガティブな体験を洗い出すことで自分自身の理解を深めます。
先ほども書いた通り、私は学生時代の半分を海外で育ちました。そこは日本人が珍しく、自分がそこに立っているだけで目立ってしまうような国。ただでさえ人見知りの私がすぐに環境に馴染めるはずもなく、周りと違うことがかなりのコンプレックスでした。
先生の話が聞き取れず授業が終わっても白紙のままのノート、空っぽの頭。うまくコミュニケーションが取れずにクラスメイトから無視され、からかわれる毎日。学年が上がるごとに開いていく同級生との日本語の学力の差。
様々な問題が出てくるたびに私は自分を責めるようになり、気がつくと自分を他の誰よりも劣っていると思うことが普通になっていました。
そんな私が現在の自身の思考と向き合って分かったこと。それは幼い頃に感じていたこの劣等感が未だに深く根付いてしまっていることでした。
そして、それに気づいたきっかけが職場での「居心地が悪さ」です。
人間関係が悪いわけではない。残業が多いわけでもない。それでも、居心地が悪く感じる。なぜか?
それは「人目が気になって仕方がない」からでした。
振り返ってみると、今まで勤めていた会社でもそうでした。周りはみんな良い人なのに、なぜか素直に打ち解けられない。どこかで遠慮してしまっている自分がいる。席を立つ時でさえ周りが気になってしまう。
こんな状態ではきっとどこに行っても居心地の良い場所を作ることができない。そう感じたのでりかさんに相談してみました。
すると、りかさんはこんな質問をしてきました。
「何が怖いのでしょうか?」
その問いに、私はすぐに答えることができませんでした。
幼い頃は周りと違うことに強いコンプレックスを感じていました。しかし、今はある程度自信もついて、そんな風に思う必要はないはず。それでも、人と比べられることに恐怖を感じることが当たり前になっていたのです。
自分を許すということ
そんな中、私はトレーニングで幼い頃に恥ずかしかった思い出について話しました。
まだ小学校に入学する前、海外に住み始めて間もない頃のことです。貧しい子供達に服やおもちゃを寄付するというイベントがあり、私も何気なく家族に連れられてそのイベントに参加しました。
会場の一番前にステージがあり、イベントの司会の人が子供達をランダムに選んでインタビューを行っていました。そして私も司会の人に呼ばれ、どうすれば良いのかも分からないままステージに立っていました。何かを聞いてくる司会者。しかし、言われていることが分からず何もできない自分。大勢の人の前に立った緊張もあり、何も喋れずに気がついたらステージを降りていました。思い出すのはそれを見ていたたくさんの人たちの呆れた顔、苦笑い。そしてインタビューを見ていた母親からの叱責。後から知ったことですが、そのイベントは現地では有名で、インタビューはテレビやラジオでも放送されていたようです。当時の私は恥ずかしさのあまり、自分を強く責めました。
しかし、その話を聞いたトレーナーさんから言われた一言にハッとさせられました。
「何がどうなれば満たされていましたか?」
当時はまだ言葉も、振る舞い方も何もわからなかった幼い自分。いくら考えてもきっと同じような結果になっていた。どんなに恥ずかしい思いをしようと仕方のない状況でした。
また、こんなことも聞いてくれました。「自分が当時の自分に会ったらどんな言葉をかけていますか?」
私は「よく頑張った!もう自分を責めないで大丈夫だよ。」そう声をかけて、抱きしめてあげたいと思いました。幼い頃にずっと自身を責め続けていた自分を、今になってやっと許してあげられたのだと感じました。
目標
トレーニングを受けてから、新しい目標が生まれました。
それは「思考の癖を直す」ということです。
今後どんなキャリアを選択したとしても、自信を持って自分の「居心地の良い」と思えるような場所を作っていけるようになりたい。そう感じています。
POSIWILL CAREERを受けてから人生が大きく変わったわけではありません。しかし、自分自身と向き合い、また一緒に向き合ってくれたトレーナーのりかさんがいてくれたからこそ気づけた「なりたい自分」があり、そのために頑張ろうと思うことができました。
POSIWILL CAREERのサービスを受けるきっかけや、求めている答えは人それぞれだと思います。
しかし「自分と向き合う」ことは誰しも何気なく探し求めていることではないでしょうか。そこから得られる気づきはきっとたくさんの人にとって何か大きな一歩を踏み出すきっかけになると信じています。
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