デブはデブが嫌いだし自炊をしても無駄
金土日、と働いて、買い物をするために出かけた。
ドラッグストアで買い物をしていると、おそらくおばあちゃんと着ている可愛らしい2歳くらいの男の子が駆け寄りニッコリ笑って去っていった。私のような貧しいアラフォー独身女に笑いかけてくれる子どもは天使か妖精に違いない。いつも思っている。生まれてきてくれてありがとうと感謝をしてしまう。
貧しいくせに全然安くないトイレの芳香剤を買ってしまう。だって限定って書いてあるしさ、良い香りだし、私の人生には香りくらいしか楽しみがないし、香水を買うよりは断然安い。
私が結婚しないのは金銭感覚が終わっているからだ。全然金遣いが荒そうに見えないのに、とにかく「ちょっといいもの」が大好きなのである。そしてこだわりが強い。
これでも頑張ってるんです。化粧水なんて昔使っていたものの半分以下の価格の商品を使っているから。でもやっぱり保湿が足りない。40の敏感肌の女は低刺激で保湿とアンチエイジングが出来る商品でないとダメで、それを全部満たす安い商品は今のところ見つかってません。
女性は倹約家であれ、という男性はたくさんいて、それは正論なのでしょうけど、栄養バランスのとれた食事と、贅沢でもない美容をするだけで、それなりにお金ってかかると思うんですよ。パートナーに体型と美しさを維持することと節約することを望む人はちょっと傲慢だと私は思ってしまうんです。まぁ、元がいい人は金なんてかけなくていいんだよな、何歳でも。きっと。
スーパーではクレームブリュレのアイスを買いました。私はクレームブリュレが1、2を争うくらい好きなデザートなのです。そして若い頃の私はクレームブリュレみたいな女でした。
職場に、絶対に年を明かさない美人がいました。彼女はギターを弾きながら歌を歌う人で、「◯◯さんはアーティストだから年は明かさないんだって」と言われていました。
私はマッチングアプリで年下男子を探す以外は、年齢なんてこの上なくどうでもいいと思っているので、彼女の年齢を気にしたことはありませんでした。「ヤマモモちゃんなら教えてくれると思うから、何歳か訊いてみて」と言われたこともありましたが、私はヘラヘラ誤魔化しました。彼女が何歳だろうと、仕事に支障は出ませんから知りたがる理由がわかりませんでした。今でもわかりません。
彼女はアーティストなので、ある日職場の人を調味料? 食べ物? に喩えていました。「ヤマモモちゃんはカラメル」と言いました。砂糖を焦がしたカラメル。甘くてくどくて一筋縄ではいかない。うまい表現です。私はそう言われて、とても嬉しかったのでした。ちなみに当時似合うと言われていた香りも南国の花や果物でした。
話を戻します。金遣いが荒いので、米とナッツと果物を買ったらスーパーのお買物も笑えない値段です。
家に帰りハンバーグを作ります。挽き肉も随分高くなったものです。パン粉も、代用しようと思っていたオートミールも賞味期限が切れていたので、片栗粉を使います。うーん、ふわふわジューシーにはならないな。美味しいことは美味しいけどさ。
デブはたくさん作りいちどにたくさん食べます。かさを増やそうと思い野菜を増やすんですが、人参は一度の食事で1本消費するし、ひどいときは青菜を1袋食べます。肉は日によりますが、そんなに食べられません(さっき食べたハンバーグは1.5人前だったけど例外)
マッチングアプリでいいねをくれた25歳は、太っていました。ものすごく太ってはいません。でもぽっちゃりしています。4年前は痩せていたそうです。
はにゃ???
なんで21〜25でそんなに太れるのでしょうか。お酒を大量に飲んだのでしょうか。21歳の痩せてた頃なら全然いけます。今は嫌です。私は自分のことを棚に上げて太ってる人が苦手なのです。
しかし、若くても華奢な男性を探すのがマチアプだと難しい。筋トレしている人が圧倒的に多いからです。腹筋しかいらないんだよ。胸板もいらないし、腕も肩もそこまで逞しくなくていいんだよ。服が似合う体型でいてくれよ。
私はこのままだとやや太めから太めになりそうなので、少しずつ体型を戻したいと思います。
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