性依存症の人間のこれまで(ざっくり)
初潮は14歳だった。もしかしたら学年でいちばん遅かったかもしれない。
22歳で不正出血が起き、それから毎年市で無料で受けられるがん検診を受診した。生理が重たいからピルを飲んだ。恋人には言わなかった。
35辺りから過多な出血に悩まされ(ピルは飲まなくなっていた)39で子宮筋腫とチョコレート嚢胞が発覚した。卵巣癌のリスクが0ではない。前日検査を受けた。チョコレート嚢胞は小さくなっていた。
35で過多月経になってから性欲がガクンと落ちたし、異性と関わる気も失せた。子宮筋腫が発覚したときはもう男性と寝るのをやめようと思った。結局寝てしまったけど、強い寂しさにかられてもホイホイ動けないのは、体のことが引っ掛かるからだろう。
性欲はきっと人より強い。ものすごく強い。でも性への嫌悪感が強くて、誰かと寝るたびにひどく後悔する。セックスをエンジョイしている人にも嫌悪感を抱いてしまうことがある。
ちゃんと相手のことを知ってから寝たことがない。私の体に下半身が反応しない恋人と付き合ったこともある。この話をして「その男おかしいよ」って言う人たちが全員嫌いである。
例としてはよろしくない気がするが、同性愛に理解があっても、異性同士が付き合っていて性行為が介在しないことに理解を示さない人は多い。まったくなんなんだよ皆。
先日、マッチングアプリでマッチして、LINEが既読にならない年下は、「寂しくて恋人が欲しいからアプリを使っている」そうである。私は彼に惹かれたけど、冷静に考えると寂しいから恋人を作りたいと通話で言う人はあんまりまともじゃない。本音だとは思うけど。
なんかそういう穴を埋めてほしいって不健全なんだよな。切実で信用は出来るけど、もっとこう、2人で良い方向に向かっていくみたいなのはないのか。
肌と肌が触れあうとき、泣きたくなるくらい安心する。ずっとこのままいてほしいと思う。そのときだけは相手が私に向き合ってくれていると錯覚する。
私が死ぬほど寂しいこと、わかって接してくれる人はもうどこにもいない。