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適応行動

 適応行動とは、生き物と環境が調和した関係を保つことである。
 とりわけ人間では、個人が自らのニーズを調整しながら、自己実現する行動である。
 そこで、障害支援の目標は、どんな障害であれ、当事者の日常生活における適応行動を促進することだと考える。
 自閉症、知的能力障害、ADHDなど発達障害がある人は、この適応機能に遅れが生じていることがほとんどだ。だから、ニーズを満たすためには他の人の助けが必要となる。
 が、一般的な支援は、このニーズを満たすことよりも、それぞれの障害に特有の症状に対処することに重きが置かれている。
 しかし、実際にはそれよりも「個人の適応行動に対応した支援」の方が、本人の役に立つことが多い。この適応という言葉を柱にすれば、学校内でさまざまな立場の人間が支援を考える際の連携もスムーズにいくのではないかと考えられる。

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