EUREKA20周年パーティーにエンターテインメントの神髄を観た
池袋にある、カミングアウトサロン「EUREKA(ユリイカ)」の20周年後夜祭パーティーに行ってきました。
カミングアウトサロン「EUREKA(ユリイカ)」
※18歳未満入場禁止のサイトです。
常盤響さんがパーティーのDJをされることと、以前写真を撮らせていただいた、北見えりさんがEUREKAで働いているご縁で、今回、この素晴らしいパーティーに参加させていただくことができた。
本当に常盤さん、えりちゃん、ありがとうございます!!
いやぁ、ホントにですね、ワンランク、いや、普段我々が目にする多くのショーと比較して、はるかに質の高い、エンターテインメントパーティーでした。
気品溢れる紳士淑女のパーティー
ステージ上での妖艶きらびやかなショーのレベルが高いことは、ボクもある程度想像ができました。
もちろん、最高のショーが繰り広げられました!
ショーの内容については、具体的には参加した人だけの秘密です❤けれどもね・・・
パーティーに参加して、ボクはしばらく様子を見ていたんです。
すると、MCである北見えりちゃんにより、そのショーの進行も時間通り粛々と進行され、合間の常盤さんをはじめとするDJ陣のレベル、スタッフが客を巻き込むハプニングショー、そして、ふるまわれるお酒と料理、それを提供するスタッフ陣、そして何よりそれを取り巻くゲストと客人たち、すべてが、超ハイレベル!
そして、そこにいる全員が心から楽しんで、盛り上がっているのです。
ステージ上では「破廉恥」とも言えるショーが最高潮に盛り上がっているのですが、会場には慈愛に満ちた、やさしい空気が充満していて、気品にあふれている。
ボクも、様々なエンターテインメントに接してきましたが、今回、気品ある紳士淑女のパーティーとは、こういうものなのだ、と非常に勉強させていただきました。
もちろん、これだけのパーティーを開催するためには、その計画から演出方法などの事前準備から、出演者それぞれの、今日に至る日々の研鑽と努力がいかに大変だったかは想像はできます。
しかし、本番では誰一人そんな苦労を顔には出さず、一人ひとりがホントにプロフェッショナルで、エンターテインメントに徹してショーを演じることを楽しんでいました。
客としても成長しなければいけない
会場は、お客さんで溢れていて、もちろん椅子の数も限られているし、ドリンクやフードのカウンターもお手洗いも、ショーの合間には列ができます。それに、ステージの周りには、ショーを見る人が幾重にも立っているのです。
しかし、今回のパーティーでは、そこで店員と会計したり、狭い通路ですれ違ったり、列に並んだり、様々な場面で人と接する度に一人一人が他人を尊重して、笑顔で譲り合って、本当に清々しく気持ちがよい。
そりゃ、もちろん、日常の街中だって、親切で温かい人に出会うことはあります。しかし、今回のパーティーでは、それが重なるんです。毎回そうなのです。
うーん、ホント体感しないと、ボクがここでいくら申し上げても、この文章を読んでいるみなさまは「過剰に評価しすぎじゃない?」と思うのかもしれませんが、実際にそうなのです!
最初は確かに、自分の気分がいいからなのかな?とも思ったのですが、もちろん、それもあるのでしょうが、人と接する度、毎回、気持ちがいいのです。
何故なんだろう?と考えてみると、自己を開放し、性的に自由になることで、人は穏やかに優しくなれるのかな、と思います。
そして、御幣を恐れずに申し上げると、パーティーの主催側としても、客を選んでいるのだな、と思いました。いや、客を選ぶことは、悪いことではないと思うのです。
そして、そこで深く感じたのは、客の側も、「選ばれた」という優越感だとか、そんな安っぽいエゴでは、通用しないのです。
「選ばれる」ために、「自由である」ために、客としても常にある程度の規律と緊張感をもって、紳士淑女として、常に成長することができるかどうかを試されているということなのです。
最高のエンターテインメントによるおもてなしを受ける客人、男性も女性も、一人一人が心から楽しんで、他の客人を尊重し、生き生きと輝いて、笑顔と温かさを絶やさないでいるためには、常に自己の人間性を見つめ、襟を正さなければいけないと強く感じました。
ある意味、それは、お店の歴史の中で積み重ねてきたものであり、また、ある程度の高い入場料も、客を選ぶ自衛策ではあると思いますが。
いやぁ、自分に関して申し上げると、そうやって、最高のエンターテインメントと、そこに集う最高の客人に囲まれると、社会の中で日ごろ感じている人間関係、エゴ、傲慢さ、他人に対する否定、無視、マウントの取り合い、そんなものに押しつぶされそうになって、小さくなっている場合じゃない!凛とした気概を持って生きなさい!と、お尻を強く叩かれたような気持になりました。
自己を開放し、本当の意味で自由であるためにこそ、日々自分を研鑽し、気品を持った紳士淑女になるべく、努力しなければならないのです!
終わりがあることの美
事情により、本当に残念ながら、2024年8月で「EUREKA」は閉店となる。
そのゆみこ店長の決断については、以下の通りである。
最高のパーティーにも終わりがある。
今回のパーティーもほぼ時間通りに、きっちりと終了した。
なんという潔さ!なんという美しさ!
「終わり」を設けることも、最高の演出であり、最高のエンターテインメントであることを思い知らされる。
最高のパーティーが終わっても、ボクらは生きていかなければならないんだけれども、まぁ、こんなところで、男性、女性なんてお話をするのは、馬鹿げているんだと思うのですが、やっとボクは、この年になって、このパーティーのすばらしさ(のホンの一端かもしれないけれど・・・)に気付けるようになったわけで。
そういう意味で、ホント女の子って(繰り返すけどそういう男女論で語ることも、ボクの馬鹿なところなのかもしれないけれど)、女の子って、すごいと思うのよ。
EUREKA店長のゆみこさん然り、北見えりちゃん然り。
ホント男の子って、馬鹿。(以下、自主規制)
もう少し早く、池袋EUREKAのお店と出会っていたら、ボクももっとステキな人生だったのかな?なんてふと思うけど・・・まぁ、出会えなかったことも運命なのよね。そして、今回、20周年パーティーでいろいろなことを感じることができたことも、運命なのよね。
そんなことを感じながら、改めて襟を正して、凛として生きていかなければと決心した夜でした。
ありがとうございました!!
ムーニーカネトシは、写真を撮っています!
日々考えたことを元にして、「ムーニー劇場」という作品を制作しておりますので、ご興味ございましたらこちらをご覧ください!