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北京慕情

どうして、ボクは中国への思いが募るのでしょうか?


現代の中国とは?

世界第一位、人口14億人の中国人民の現代の姿を正確に把握しようとすると、非常に複雑化しています。
特に、2000年以降の急速な経済発展により、GDPは日本を抜いて世界第2位、上海、北京をはじめとする都市部には、近代的な高層ビルが立ち並び、人々の生活は、日本以上にIT化され、電気自動車(EV)の販売台数でも今や世界第1位となっています。

中国の現代を正確に捉えたいと思って、NHKBSの「Asia Insight」

をはじめとするドキュメンタリー番組を観たり(個人的に「Asia Insight」は「NHKスペシャル」として取り上げられる以前に、アジアの些細な問題までも取り上げる秀逸なドキュメンタリー番組だと思っております)、

文章として、WEBに溢れる中国に関する情報を、何故か読んでしまい、特にこのnote上では、国際結婚され、中国在住の華村さんの有料マガジンを毎日拝見しております!

ボクの写真作品「大陸の迷蝶」

ボクは以前の写真展で、日本全国の街頭で観られた、中国から日本に出稼ぎに来たマッサージ嬢の物語をムーニー劇場で再現した。
しかし、今一つ、観てくれた人々が共感できなかった部分であり、ボクが表現しきれなかった部分があるように感じている。

2022年「大陸の迷蝶」より
2022年「大陸の迷蝶」より

ボクが写真で表現したかったことは、この「漫画脳展」について書いた記事
「作品「大陸の迷蝶」について」を読んで欲しい。

ボクが中国人マッサージ店で、実際に感じた「中国」。
マッサージ店で泊まった朝、日常に戻った中国人小娘達が見せた、素の「中国」。
朝の光の中、飾り気のない服に着替えて、化粧を落とした中国の小娘達に感じたものは何だったのだろうか?

上田義彦さん写真展「いつでも夢を」

2023年上田義彦さんの写真展「いつでも夢を」を拝見した。

サントリー烏龍茶の広告写真として、1990年代の中国を旅して撮影した、傑作写真である。
ボクはそこに、たまらなく懐かしいものを感じると同時に、一つの違和感を覚えた。
ここに写し撮られた中国はもう無い。
にもかかわらず、日本人が感じる中国がここにある、その違和感。

サントリー「烏龍茶」のCMについては、Youtubeで検索すれば、これ以外にも今でもたくさん観ることができる。

写真家上田義彦さんが全てに関わっているわけではないと思うし、規模から考えても、日本の広告代理店がどこまで関わって、どのように展開しようとしていたのか?

その意図を深く掘り下げることは、ここではあえて避けようと思うが、避けない方がいいのであろうか?今でもボクは、このCMを見ながら煩悶する。

求めても、答えは返ってこないであろう。
「煩悶する」ことをもって、ボクはこの「中国」に対する思いを「許して欲しい」とさえ思うのである。

もう一度申し上げる。
ここに写し撮られた中国はもう無い。

服部良一さん作曲「蘇州夜曲」

頭の中で、いくら近代化された中国の姿をアップロードしようとも、日本人には忘れられない中国の姿がここにある。
それはもしかしたら、昭和20年李香蘭(山口淑子)が歌った、服部良一作曲の「蘇州夜曲」の姿が強烈に焼き付いているからではなかろうか?
その「中国」への思いとは、日本人(=日本人であるボクも含めて)が戦後からアップデートされていないことの証明に他ならないのではなかろうか?

1912年清朝宣統帝退位「中華民国」建国
1931年満州事変、1932年満州国建国
 →愛新覚羅溥儀の生涯については「ラストエンペラー」として映画化
1945年太平洋戦争終戦
1949年毛沢東による中華人民共和国建国
 共産党一党独裁
1966年~文化大革命
 毛沢東思想と紅衛兵の動員、殺戮と弾圧の時代
1971年国際連合加盟、常任理事国となる。
 パンダ外交
1989年天安門事件~民主化失敗←ソ連崩壊、東欧民主化
1997年香港返還
2000年以降
 急成長の近代化と都市化
 「世界の工場」←農民工の格差問題
 民俗自治区における人権問題
 新型コロナ隔離政策
 習近平独裁政権

ボクは、今一度、「日本人の中国への思いがアップデートされていないこと」という事実を認めながら問い直してみたい。

近くて遠い国「中国」を、日本人であるボクが、もう一度描き直してみよう。
それが、昭和の日本人の多くが見つめている「正直な中国の姿」ではなかろうか?

次作「ムーニー劇場」に乞うご期待ください!!

中国に行きたい!
北京に行きたい!
中国に行きたい!
北京に行きたい!
中国に行きたい!
北京に行きたい!
中国に行きたい!
北京に行きたい!
中国に行きたい!
北京に行きたい!

5回くらい書けば、ムーニー劇場の北京ロケ費用を、誰か出してくれないでしょうか!!??


ムーニーカネトシは、写真を撮っています!
日々考えたことを元にして、「ムーニー劇場」という作品を制作しておりますので、ご興味ございましたらこちらをご覧ください!

https://moonybonji.jp

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