69→70
「三島由紀夫vs東大全共闘」を観て、熱いうちに、2014年玄光社「私的写真集選手権」にて、準優秀賞をいただいた、写真集「69→70」より、写真を何枚か再掲載。
「69→70」写真集の全編がご覧になりたい方は、ボクに直接ご連絡下さい。
A5ソフトカバー30ページ、税込1,100円で販売しております。
モデルは、浅井まみさんです!
「69→70」は、非常に端的に要約すれば、
1969年に、理想を持って、「新しい時代」のために行動し、期待を込めて待っていた女の子が、結局、何も来ないままの1970年を迎えた。
という写真集です。。。
まぁ、「三島由紀夫vs東大全共闘」の感想について感想を熱く書かせていただきましたが、
「戦争に反対する唯一の手段は、各自の生活を美しくしてそれに執着することである」by吉田健一。
について、ボクの大好きなPIZZICATOFIVE小西康陽さんも、この言葉を引用されて、「戦争に反対する唯一の手段は」というアルバムを発表されていらっしゃる。
まぁ、学生運動において、最初に辟易して、気付いてしまったのは、女の子なのかもしれないねぇ。
ボクの非常に個人的な思いで、ここでは語弊を恐れず申し上げるが、男の子より、女の子の方が、賢いからね。
「当面の秩序」と言うと、何となく騙されたように感じるけど、女の子がリアルに感じていたのは、中原淳一さんが提示したような「生活を美しくしてそれに執着する」生き方かもしれない、と思うわけで。。。
悔しいけど、それは美しい、と思ってしまうボクがいるんだな。。。
三島由紀夫も、東大全共闘との討論の中で、「思想」か「行動」か、という二元論に、必要以上にこだわってしまったのだが、男子諸君が「行動」という場合に、結局、女の子の期待する「行動」とは、永遠に乖離が生じてしまうんじゃないかと思う。
美しく「行動」できる男子なんて、見たことが無い。
まぁ、そもそもボクが母親の本棚から引っ張り出した庄司薫さんの「赤頭巾ちゃん気をつけて」にも、薫くんが感じた厭世的な思いとは裏腹に、恋人由美ちゃんにとっては「舌かんで死んじゃいたい」に凝縮されてしまうんだな。
まぁ、ボクも、今の嫁様の家にあった雑誌「暮しの手帖」にコテンパンに打ちのめされてしまったんだな。
何だか、昨日のいきり立った期待をぶち壊すような文章で、今日はおやすみなさい!!
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