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AIを意外と楽しんでいるけど・・・どうなん?
はい、最近の投稿は、音楽生成AIの「Suno AI」で作曲した、ボクの作詞曲の投稿をしています。
最新作・・・
まぁ、複雑に思うところもありますので、今回はその辺りを・・・
AIとの出会い、クリエイターとしての受容
最近読ませていただいた、平林勇監督のnote記事が非常に的を得て、ボクらクリエイター(ボクはクリエイター崩れですがw)のAIの受容について書かれていて、ボクも激しく同意しました。
有料記事になっていますので、詳細は、平林勇監督の会員になっていただきたいのですが、少しだけ書くと、クリエイターの「AIの受容」を、精神科医エリザベス・キューブラー・ロスが提唱した「死の受容の五段階」になぞらえて記載されています。
一段階:否認
二段階:怒り
三段階:取り引き
四段階:抑うつ
五段階:受容
平林勇監督のマガジンは、クリエイターとして、肩の力が抜けた正直な言葉で、それでいて、非常にためになる話が書かれていますので、是非おススメです!
ボクがAIと出会ったところまでさかのぼると、以前の会社で、親会社の鶴の一声で、AI音声アナウンサーによる早朝の地域のニュースの放送を試行的に導入させられたことでした。
確か、2018年頃かな。
会社の経営陣としては、前日の夜にテキストで文章を入力しておけば、早朝に無人で自動的にニュースが流れる!という、効率化、コスト削減を狙った画期的システムのつもりだったのですが、日本語の微妙なアクセントや、漢字の誤読などを直していると、結局深夜まで微妙な調整作業が必要となり、担当者の残業が増えたという、現場の制作チームからの不満が紛糾し、非常に評判が悪いものでした。
まぁ、正に映像制作の現場から、AIに対して強い拒絶、そして怒りの声が飛び交っていました。
それから5年以上が経ち、ChatGPTも登場し、AI技術は画期的に進化しました。SNS上でも、AI作成の画像や、ビジネスにおけるAI活用のセミナーの案内などがあふれる時代になりました。
そんな中で半信半疑ながら、ボクとしてAIを初めて使ってみたのは、2024年1月、ボクが伊勢原市非公認キャラクター「くまちこ」の画像を生成しようと試みました。
Adobeの月額プランに契約しているので、(正直高けぇよ!!と思っています)Adobe Fireflyを使ってみました。
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いやぁ、笑ってしまいました。
「いやいや、これは無いわ!」という画像。
と、言いますか、個人的な感想ですが、今でもAdobe Fireflyは、東洋系の画像が弱いと思う。
「日本」と「中国」、その他アジア圏を正確に描写できません。
あくまで個人の感想ですが。
結局その後しばらくは、AIに関する記事等、WEB上で時々読みましたが、まぁ、クリエイター崩れを拗らせた、とも言うべきボクの性格としては、AIと関わることも無いかな~などと思っておりました。
ところが!!
AIによる動画制作依頼を受けての習作・・・
2024年も終わろうとする頃、友人から、Youtubeの動画制作依頼を頂きました。
まぁ、大学時代から、前職を通じて、ノンリニア映像編集の経験もあったので、何とかなるだろうと思って、その話を引き受けました。
話を聞くと、AIを使って台本を生成して、AI画像、AI映像、その他、フリー画像、フリー映像を使って編集して、YoutubeにUPしているという・・・。
ボクが運営しているチャンネルではないので、詳しくは書きません。
ものすごい再生回数と、チャンネル登録者数を獲得していて、ホント、Youtubeとは何か、クリエイターとは何か、深く考えると自分の価値観の転換を迫られるような、エグいものがありますねー。
・・・もちろん違法でも、卑猥なものでもないです・・・内容は察してくださいw
まぁ正直なところ、最初はAdobe Fireflyの経験もあったので、AIに対して「否認」意識が強かったですが、とはいえ、いくらかのお金も頂けるお話だったので、引き受けることにしました。
まぁ、AIの受容というより、映像編集技術を習得しようと思いました。
いやしかし、AIに特化した技術ではないのですが、Adobe PremiereやFinal Cutから入った映像編集とは、異なる編集方法に、正に目から鱗!!でした。
まずは、編集技術習得のため、自分の映像を作ってみることにしました。
試しに高校時代に書いた自分の詩を自分でポエトリーリーディング、AIによる文字起こしと、キャラクターを付けてみました!
ホントひどい拙作ですが、ボクの過程として、よろしければご覧ください。
ロマンチック兄弟「Saturday」
まぁ、う、うん・・・まぁ、こんなもんかなーと。
AIによる文字起こしは、そこそこ修正も必要でした。
まぁ、学生時代から20代のころ、ボクは伝説のポエトリーリーディングユニット「ロマンチック兄弟」としてライヴ活動をしていたりしたのですが、
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単純に、高校時代から「ロマンチック兄弟」時代の詩作品を掘り起こして発表できるようになったことは、嬉しかったですね。
「『詩』を発表したい」というのと、VREWが字幕制作を基本として設計されたアプリであることの親和性が良かったと思います。
Adobe PremiereやFinal Cutで字幕を付けるのが、非常にめんどくさいことを知っているのでなおさらでした。
もちろん、字幕を多用する現代のYoutube動画やテレビ番組は賛否両論あるのもわかります。
しかし、自分の仕事や家事子育てなどをしてみると、音声が聞けない環境でWEB動画を観る状況が多々あります。
文字起こしして、字幕が付いている動画の方を選んで観るというのは、非常に理解できます。
もちろん、逆に画面を見ることができない状況も多々あることも理解できますが。
もう、映画館や昔のテレビのように、茶の間にみんなで座って1つのテレビで画面と音声を同時に楽しむ時代ではないのだなぁ、と改めて考えさせられます。
VREW+Suno AIで面白くなってきた!
ところがです。
ボクが高校時代からロマンチック兄弟時代にかけての詩を、音楽化したいと思ってみて、そういう音楽AIのアプリは無いかな、と思って探したところ、評判が良かったのが、Suno AI。
試しに、先ほどのロマンチック兄弟「Saturday」を入力して、プロンプトをいじると、こんな感じ!
いや、いいじゃん!!
この完成度には、正直驚きました。
ボクは、幼少時、ピアノを少し習っていたのですが、小学校で挫折しました。
ボクの音楽遍歴については、こちらの記事に詳しく書きましたが、
クラシック音楽が好きだったこともあり、ある程度楽典は勉強したので、その後、楽器は弾けないながらも、自分の映画音楽はシンセで作曲してみたり、映画「Kenji」の曲は、DTMで作曲してみたり。
まぁ、作曲って、調性やコード進行など、ある程度の基礎というか、ベースというか、ルールみたいなものがあって、それを苦労して勉強する人もいれば、直感的に体得する人も、人それぞれだと思います。
どうなんでしょう?Suno AI。
もっと耳がイイ人にとっては、もっと嫌悪感を抱くのかな?
ただ、ボクは「作曲」を自分の「主フィールド」と思っていなかったから、逆に作曲はAIにおまかせ!と、割り切れたのかもしれない。
まぁ、自分の「詩」を曲にしてもらうなんて、音楽が得意な人と関係性を持って、お願いして、「うーん、ちょっとニュアンス違うんだよなー」なんてお互いに意見を詰めて、音色、楽器を考えたり、歌手の性別や声質まで考えながら完成形に持っていく苦労を考えたら、Suno AIの何というあっけなさ。。。
うーん、まぁ、その過程が大切な人にとっては、受け入れがたいものなのかもしれません。
また、さらに使いこなして、完成度を突き詰めていくと、物足りなくなってくるのかもしれません。
しかし、うーん、クリエイティビティって?人間って?
いろいろ考えさせられます・・・。
ただ、今のボクとしては、もう一度書くと、単純に、高校時代から「ロマンチック兄弟」時代の詩作品を掘り起こして発表できるようになったことは、嬉しいな、と。
ロマンチック兄弟時代の定番曲であり、自分の自主制作映画にも挿入した「止まらない夏」のAIポエトリーリーディングは、
これをSuno AIで作曲すると、
その他、ロマンチック兄弟として、曲をリリースしている記事は、こちらです!
是非、ご笑覧くださいませ!
ということで、今回はこの辺で失礼いたします。