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【太陽】CEOインタビュー 〜"眠り"に悩まない世界を作る〜 #創業から未来へのストーリー

こんにちは!株式会社太陽の採用担当です。

 当社は「眠っている1/3の時間はもちろん、起きている2/3の時間まで幸せに感じさせる」ことを目指して、累計23万個の販売実績を誇るヒット商品「ヒツジのいらない枕」を筆頭に、人生を豊かにする様々な商品を展開しております。

 本記事では、当社の全商品企画とブランディング戦略に関わるCEOの川嶋伶に、創業当時の想いから今後の展望までをインタビュー形式でお届けします。

川嶋 伶 / Ryo
株式会社太陽 CEO
 
「一人でも多くの方々の日常をさらに素敵なモノにしたい」という思いで、
大学院在学中に幼馴染と株式会社太陽を創業。デザイン専門学校でスキルを磨きながら製品企画にも注力し、その後、経営学修士号を取得。創業翌年にMakuakeで販売を開始した「ヒツジのいらない枕」シリーズは、累計販売数30万個を超える大ヒット製品に成長。さらなる事業成長を目指し、2023年にMOON-X株式会社と統合、2024年同執行役員に就任。現在も睡眠を軸にした製品開発を中心に、メンバーと共に第一線で取り組んでいる。

▼太陽公式サイト

Makuakeが創業のきっかけに


ーー太陽を2019年5月に創業されました。創業のきっかけを教えてください。

 子どもの頃から「自分の力で何かを作り上げ、世の中にインパクトを残すことがしたい」という思いがありました。加えて、会社を経営している人が身近にいたという背景もあり、何らかの形でビジネスの世界でチャレンジしてみたいという思いがどこかにあったのです。

 実際に創業のきっかけになったのはクラウドファウンディングサービスの「Makuake」にチャレンジしたことです。当時、起業しようと思った時に、社会人経験もなくイチからの創業だったこともあり、資金力もなければ人脈もないという状況でした。そのような中で出会ったのがMakuakeです。クラウドファンディングの仕組みなら、資金力のない当社でも世の中のお客様に商品をお届けできるチャンスがあると思ったのです。

 さらに、ビジネスを始めるにあたって、「物を売る」か「サービスを提供する」の2択だと考えていたのですが、“世の中にまだ存在しないけど、確実に求められている商品”を企画し販売することで、社会に貢献できるのではないかと考えました。D2C(※1)というビジネスモデルにはなりますが、当初はクラウドファウンディングという方式を通して世の中に広げていこうと考えたのが創業の始まりです。

※1 Direct to Consumer の略:メーカー・製造者である企業が消費者と直接取引を行うビジネスモデル

ーー太陽という社名はとても印象的ですよね。どのような想いが込められているんですか?

 「太陽のような存在になりたい」というのが素直な想いです。

 人間もその他の生き物も、太陽がないと生きていけないですよね。そのような「なくてはならない存在に私たちもなれたら嬉しい、社会に必要とされる存在になりたい」という想いを込めています。

「ありきたりな商品は作らない」商品企画は代表自ら行う


ーーどうして寝具事業にチャレンジされたのでしょうか?

 ビジネス的な観点で言えば、 人間の生理的な三大欲求と言われている「睡眠欲」「食欲」「性欲」の中で、市場規模や社会課題の面から最も可能性があるのが「睡眠」であると考えました。

 加えて 睡眠の悩みは人それぞれで、千差万別ですよね。例えば、朝早く起きてしまう人もいれば、夜全く眠れない人、途中で起きてしまう人もいます。厚生労働省の調査(※2)によると、日本人の約40%が睡眠不足であり、その内の約70%が睡眠に何かしらの悩みを抱えていると言われています。実際私も睡眠に関する深刻な悩みがあったので、自分と同じような悩みを持つ方に快適な睡眠環境を提供することができれば、大きなビジネスチャンスになると考えました。

 その中で、まず着手したのが枕の企画です。導入として枕を気に入っていただけたら、関連商品として布団やマットレスもお使いいただけるのではないかという思いのもと、最初は枕からスタートしました。

※2厚生労働省[令和元年 国民健康・栄養調査結果]
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000687163.pdf

ーー寝具事業のスタートとなった枕ですが、現在「ヒツジのいらない枕」は累計23万個を売り上げる大ヒット商品になりました。

 実は最初は「ヒツジのいらない枕」とは違うモデルをMakuakeで販売していました。商品名は「モフィット」で、カラーは水色。この商品で約500人のサポーターが集まり、売り上げも約800万円ほどになりました。

 決して悪くはない実績ではあるのですが、共同創業者でEC戦略事業部 部長 兼 ブランド戦略事業部 部長の塚田剛と「 もっと広めるべきだし、もっと色んな人に使って欲しい枕だよね」という話になったのです。私たち自身が本当に商品を愛していますしね。

 そこで、これまでの枕にないブラックカラーに変え、ニオイ対策として活性炭を加えるなど改良を加え、よりキャッチーな名前として考案したのが「ヒツジのいらない枕」です。リニューアルした結果、サポーターは5000人を超え、6000万円を超える応援購入金額が集まりました。

 この「モフィット」と「ヒツジのいらない枕」の成功を通じて、Makuakeで販売した後に一般販売を行うという流れを作ることができました。

ーー印象的な「ヒツジのいらない枕」というネーミングはどうやって生まれたのですか?

 私が考えました。オフィスにある大きな白い画用紙に商品名をたくさん殴り書きして案を出していったのです。

 当時の私は睡眠に悩んでいたこともあり、眠れない時って何をするかなということを考え、携帯触るよな、本を読むよな、ヒツジ数えるよなと…その中から、「ヒツジを数えなくても枕に頭を預けるだけで眠れたら良いな」という案が浮かび、今のネーミングになりました。

「ヒツジのいらない」シリーズの展開など、これまで寝具事業のアイテムは28製品を世に打ち出しています(2024年8月末時点)。

ーーヒット商品が生まれた後も、まずMakuakeで販売してから一般販売されています。Makuakeはどんな存在でしょうか。

 これまで当社はMakuakeで44のプロジェクトを出しています(2024年8月時点)。新しい商品を販売する時はまずはMakuakeでお客様のご意見や反応を伺うようにしています。

 創業からある段階までは資金調達の意味合いもあったのですが、今は私たちや「ヒツジのいらない枕」シリーズを好きでいてくださるファンのようなお客様を大事にできる場になっています。Makuakeはどこよりも早く、1番お得に購入できる場所であり、最初に商品を提供できる場所なので、応援してくださったお客様を大事にしたいと私たちは考えています。プロジェクトによっては半分がリピート購入のお客様なんてこともあり、本当にMakuakeのお客様と共に会社もブランドも成長している実感があります。

ーーほぼすべての商品企画に携わられていますが、開発に思い入れのある商品があれば教えてください。

 やはり最初の枕「モフィット」から改良して作った「ヒツジのいらない枕」は、すごく印象深いです。

 「ヒツジのいらない枕」というネーミングは「日本ネーミング大賞2021」ルーキー部門の最優秀賞を受賞したのですが、当時の応募者は有名な企業ばかりで。会社に電話がかかってきて 「最優秀賞を受賞しました」と連絡をもらったときのことを今でも鮮明に覚えています。

 また、直接会社にテレビ局から「ヒツジのいらない枕を番組で紹介させてもらえませんか」と電話が掛かってきたときは素直に嬉しかったですね。私たちが本気で信じている商品を世の中に認めていただいたということを実感しました。

 さらに、Makuakeはリアルにお客様とのやりとりができるので、ポジティブな意見だけでなく、ネガティブな意見を頂戴することもあります。ただやはり「ヒツジを使って長年苦しんでいた身体の痛みが本当に改善されて、なんとお礼をしていいか」といったお声を頂くと、私たちが存在していて本当に良かったなとしみじみ感じました。逆に、「ちょっと私には合わなかった」というご意見を頂いた際には、どういうところが合わなかったのかを実際にお客様にメールをしてヒアリングをするなどして商品改善に活かしています。「私にはちょっと枕の高さが高すぎる」という話であれば、「じゃあ高さを調節できるモデルを作ろうよ」と商品改善ができます。実際に「ヒツジのいらない枕ー調律ー」はお客様の声から生まれた商品です。

ーー太陽ならではの強みはありますか?

 全商品、私が企画に携わっているということもあり、すべて内製化してるというのが強みです。

 資金調達、商品企画、広告デザイン、商品撮影、LP制作ページ、広告運用、商品発送まで全部私たち自身で一気通貫で行っているので、やはり商品への愛情は誰よりも深くなっています。

 なにか商品を販売する際に外注すると、外注先の人は我々の商品に対する思いの熱量と同じものを持ってるかと言うと、おそらくそうではないですよね。商品に対する情熱はもちろん、表現する言葉1つ1つがやはり変わってくる部分だと思うので、私たちは内製化にこだわっています。

製造工程以外は全て内製。知恵を出し合います


MOON-Xへの統合で「売り上げUP、メンバーの成長も加速」


ーー2023年3月にMOON-X株式会社に統合されました。どうしてジョインしようと思ったのですか。

 当初は私たちのみでも、時間をかければ事業成長はしていけると思っていましたし、そのあたりは心配していませんでした。しかし、MOON-X代表の長谷川晋さんとお話を重ねていく中で、「太陽単体で10年かけてできる成長が、 MOON-Xと一緒になることによって3年でできる可能性がある」ということがわかってきました。この成長スピードを一緒に作り上げることができるのであれば、それは一緒になるべきだと考えました。

 会社が飛躍していくと、その環境の中で太陽のメンバーも会社とともに成長ができると思い、統合するという決断に至りました。

ーーMOON-Xにジョインしてどのように変わりましたか。

 数字においては統合前と比べると、年間売上が2倍に成長しましたし、単月で見ると1000%アップを達成した月もありました。また、人の成長においても、統合前後のメンバーの力量の変化は私が見ていてもわかります。おそらくメンバー自身もこれまでより絶対に成長してるなと感じてもらえていると思うので、 それはすごく良かったなと本当に素直に思います。プロフェッショナル集団のMOON-Xメンバーが加わることで、売上面でも人の成長においてもエンパワーしてもらえていることを実感しています。

ーーMOON-Xジョイン後に、社内体制も大きく変わったんですか?

 創業時は私と幼馴染の塚田剛の2人でした。そこにもう一人の幼馴染と大学時代のゼミの後輩が加わり、MOON-Xの統合前まではこの4人のみで会社を運営していました。

 2023年3月に統合してから1年半経ちますが、現在太陽に関わっているメンバーでいうと27人にまで拡大しています(MOON-Xからの出向を含む)。楽天市場やAmazonなどのECモール担当・量販店や専門店へのオフライン営業・お客様対応のカスタマーサポートなどの必要な人材を採用しつつ、クリエイティブやCSR、PRやマーケティングなどMOON-Xに在籍するプロフェッショナル集団が太陽にコミットすることで相乗効果をが生まれるため、事業成長のスピードが圧倒的に変わりましたね。


愛情を込めた枕をもっと多くのお客さまへ


ーーこれから太陽という会社をどのようにしていきたいですか。3年後、10年後とビジョンがあれば教えてください。

 2024年夏、会社の業績が急成長し社員数も増えたタイミングで、改めて「株式会社太陽の存在意義」についての共通認識を持つために、ミッション・ビジョン・バリューを全社員で考え選定しました。

 これにより、3年、10年で目指していく場所が明確になり、全社員が同じベクトルに向かえる状況になりました。

 事業に関しては、ミッション、ビジョン、バリューを突き詰めていく。それに伴って「ヒツジのいらない枕」をもっと広めていく、という部分が最も重要な課題だと認識しています。
 一方で、会社として存在している以上、そしてこの最高のメンバーと一緒に働いている以上、「個人個人が人として成長できる場所・会社にしたい」という想いがあります。

 世の中には多くの会社がありますが、その中で私たちの会社を選んでいただき、毎日8時間も共に過ごしながら仕事をしていることを改めて考えると、一緒に働く以上は共に成長していかなければ意味がないと感じます。そして、その成長できる環境を提供することが私の役目だと思います。私は、個々の成長も大切にしていきたいと考えています。

 創業時の4人体制のときから、とにかくお客様との対話を大切にしてきました。そこを突き詰めていたら、ヒット商品が生まれ、結果として多くの人に広がっていった。大きな目標を掲げてはいますが、自分たちがこれまで経験してきたことを踏まえ、日々正しい方向に力を注いでいけばいずれ実現できると本気で考えています。

当社のミッション・ビジョンの実現に向け、ともに自分自身も成長したいと思う方は、ぜひ当社で挑戦してみてください!

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