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DTM用語:ビットレートとは

■はじめに

そもそもビットレートとは、単位時間あたりに転送されるビット数です。もともと通信速度を表す単位として利用されていましたが、ここではもちろん音声ビットレートを指します。

■ビットレートとは

1秒間に転送されるデータ量です。単位はビーピーエス(bps)であり、1秒間に転送されるビット数を意味します。

ビットレート:1秒間に転送されるデータ量
単位:bps(bit per second)

この時、ビット数が大きい場合は1,000ごとにキロ、メガなどのSI接頭語が利用されます。

1,000bps=1kbps /1,000kbps=1Mbps

■ビットレートの求め方

ビットレートは、サンプリングレートにビットデプス、そして通信路(モノラル/ステレオのチャンネル数)を掛け合わせることで求められます。

ビットレート(bps)=サンプリングレート(Hz)×ビットデプス(bit)×通信路

例えばサンプリングレート44.1kHz/ビットデプス16bit/ステレオの場合、ビットレートは以下のような計算で求めることが出来ます。

(44.1kHz×1,000)×16bit×2ch=1,411,200bps
1411200bps÷1000=1,411.2kbps

■データ容量との関係

ビットレートは1秒間に転送されるデータ量です。例えば5分の曲の場合、転送するのに300秒掛かるわけですから、bpsに300を掛けると総ビット数、つまりデータ容量が導き出せます。

(44.1kHz×1,000)×16bit×2ch=1,411,200bps
1,411,200bps×300秒=423,360,000bit

ただし、このままでは単位がビットなので8で割ってバイトに変換します。

423,360,000÷8=52,920,000byte

さらに、このままでは数字が大きすぎるので1,024で割ってキロバイトに、それを1,024で割ってメガバイトに変換します。

52,920,000byte÷1,024=51,679.6875kbyte
51,679.6875kbyte÷1,024≒50.4Mbyte

ここで注意したいのは、SI接頭語であるキロやメガに変換する際、1,000(10の3乗)ではなく1,024(2の10乗)で割る必要があることです。これは、コンピュータ内部の数字は2進数を基準としているため、10進数を基準としたSI接頭語ではなく2進数を基準とした2進接頭辞が利用されているからです。

■おわりに

だったらなぜ転送量であるbpsはコンピュータ内部の数字でありながら10進数を基準としたSI接頭語が利用されているのか、という疑問に私は答えられません。そのうち調べたいと思っています。

最後まで読んで頂き有り難うございました。あくまで個人的備忘録ですが、何かしらの参考になれば幸いです。

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