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DTM用語:ノートナンバーとは

■はじめに

そもそもノートナンバーとは、MIDI規格における鍵盤の各鍵に割り当てられた番号です。つまるところ音の高低を数字で現したものであり、MIDI信号において音を送受信する際にはなくてはならない数字でもあります。

■ノートナンバーとは

ノートナンバーとは、MIDI規格における音(ノート)に割り振られた数字(ナンバー)です。最も低い音を0として、半音単位で127まで割り当てられています。

ノートナンバー(0~127):MIDI規格における音に割り振られた数字

また、MIDI規格では88鍵ピアノにおける中央のドがノートナンバー 60と定められており、そのすぐ上のラ(ノートナンバー 69)がチューニングの標準音(440Hz)とされています。

ノートナンバー 60:88鍵ピアノにおける中央のド
ノートナンバー 69:チューニングの標準音(440Hz)

ちなみに、中央のドとは88鍵ピアノにおいて左から4番目のCであり、国際式表記ではC4つまり4オクターブ目のCを意味しています。

中央のド:C4(88鍵ピアノにおける左から4番目のC)

つまりノートナンバーは、88鍵ピアノ(A0~C8)の8オクターブすべてをカバーしているだけでなく、その上下1オクターブ+αの余裕を持った合計10オクターブの音域を表現可能としています。

赤:中央のド/青:標準音(A=440Hz)/黄色:88鍵ピアノの音域

■中央のドに注意

注意すべきは中央のドをC4ではなくC3とするメーカーも多数存在するということです。そのせいで、統一規格でありながら互換性が微妙に保てないという、なんとも本末転倒な矛盾が生じます。

その最たる原因は、MIDI規格においてオクターブ表記方法までは定められていなかったからであり、古くはRoland派(C4)かYAMAHA派(C3)かなんて派閥争いにまで発展しました。

とは言え、中央のドがノートナンバー60という事実に変わりはなく、つまるところ鍵盤左端のド(ノートナンバー24)を0から数えるか1から数えるかの違いでしかないため、どちらが正解でも間違いでもないとされています。

C3:鍵盤の左端のド(ノートナンバー24)を0から数える
C4:鍵盤の左端のド(ノートナンバー24)を1から数える

Steinberg/Ableton/AppleなどDAWメーカーはC3を採用していることが多い傾向にあります

■おわりに

最後まで読んで頂き有り難うございました。あくまで個人的備忘録ですが、何かしらの参考になれば幸いです。


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