DTM用語:ドラムマップとは
■はじめに
そもそもドラムマップとは、ドラム音源またはドラムキットにおいてどの音色がどのノートナンバーに割り当てられているかを定義したものです。つまるところ音の割当表であり、ドラムトラックの打ち込みをする際にはなくてはならないものでもあります。
■ドラムマップとは
ドラムマップとは、どの音色がどのノートナンバーに割り当てられているかを定義した割当表です。多くはドラム音源のマニュアルやソフトウェア内部で確認出来ます。
例えばAddictive Drums 2の場合なら、画面右上の?からMapWindow…を選択することで確認出来ます。
表示されたMap Windownの左上にあるMAP PRESETでAD2 Standardを選択するとAddictive Drums 2の独自ドラムマップが確認出来ます。(GMを選択するとGMドラムマップが確認出来ます)
■ドラムマップの役割
1.音色名の表示
DAWにてドラムパートを打ち込む際、多くは音名こそ表示されるもののそこに割り当てられた音色名は表示されません。これを解決するのがドラムマップにおけるひとつの役割であり、ドラムマップを読み込ませることで音色名が表示されドラムパートの打ち込みを容易にしてくれます。
2.音色名の並び替え
本来ドラムマップはノートナンバー0~127順番で並んでいますが、これを自由に並べ替えることが出来ます。これによりノートナンバー36(Bass Drum 1)をノートナンバー38(Acoustic Snare)の下に移動するなど自分の入力しやすい並びに変更することが出来ます。
3.出力ノートの変更
ドラムマップを利用すると、入力ノートとは異なるノートで出力することが出来ます。例えばD1(Acoustic Snare)として入力されたものをE1(Electric Snare)として出力することが可能であり、これによりデータはそのままに音色だけを変えることが出来ます。
■ドラムマップの種類
1.GMドラムマップ
GM規格(MIDI統一規格)において、ノートナンバーと音色名のみが定義されたドラムマップです。ノートナンバー35~81に定義された音色名をもとに、音源メーカーがそれに相当するサウンドを関連づけることで他社との互換性を保証します。
ちなみに下記は、GMドラムマップをもとにAddictive Drums 2が搭載しているGMドラムマップです。ノートナンバー39,54,58そして60~81にはサウンドがセットされていない、かわりにノートナンバー90~127にもサウンドがセットされていることがわかります。
2.独自ドラムマップ
ドラム音源における独自のドラムマップです。ノートナンバー0~127を自由に使って定義しているため、GMドラムマップはもとより他社との互換性もありません。下記はAddictive Drums 2のドラムマップです。
3.ユーザドラムマップ
DAWに搭載されたドラムマップ機能にて個々が作成するオリジナルドラムマップです。楽器名はもちろん、どのノートナンバーを送信してどの音源のどのサウンドを再生するかまで自由に定義出来ます。(Cubaseのドラムマップ機能がそれにあたります)
■おわりに
最後まで読んで頂き有り難うございました。あくまで個人的備忘録ですが、何かしらの参考になれば幸いです。
乱筆乱文にて恐縮ですが、よろしければ今後の活動資金をサポートして頂けると助かります。