Hardware:MIDI Commander
■はじめに
MIDI Commanderとは、Melo Audio社から販売されたフットコントローラー型のMIDIスイッチャーです。
小型ですが宅録ギタリストにはちょうどよく、カスタムモードを利用すると多くのソフトウェアでMIDIコントロールが可能なため大変重宝しています。
■ホストモードとカスタムモード
MIDI Commanderには6つのホストモードと2つのカスタムモードが搭載されており、最初にどのモードで起動するかを決定する必要があります。(1度選択すれば起動モードを変更するまで常にそのモードで起動します)
ホストモードには、あらかじめHX STP/BIFX/KMPA/AXEF/ATOM/PC-8xで使用するための設定が施されていますがここでは割合、自由に設定可能なカスタムモードを使用することをお勧めします。
■カスタムホストセットアップモード
カスタムモードで起動する前に、カスタムホストセットアップモードによりカスタムモードを設定する必要があります。
カスタムホストセットアップモードが起動すると、MIDI.CH/CUS1/CUS2の3つのタブが表示されます。MIDI.CHではホストモードおよびカスタムモードのMIDIチャンネルの変更が出来ますがここでは割愛、2または3ボタンでタブを移動させ、CUS1(カスタムモード1)またはCUS2(カスタムモード2)の設定を行います。
カスタムモード1および2には31の設定項目があり、それぞれUPボタンで上にDOWNボタンで下に移動出来ます。また、それぞれのパラメーターにおけるオプションは、BまたはCボタンで変更出来ます。
■カスタムモードの設定項目
まずは1~7までの設定です。ここは画面表示や本体の動作設定となっています。このうち最も重要なのは2のBank Moveであり、ここでそれぞれのボタンの役割を決定します。
1.ABC/123(ABC,123)
2.Bank Move(4x,5x,8x,10x)
3.Bank Mode(WAI,IMM)
4.SCR Start(0,1)
5.PC Start(0,1)
6.EXP1 CC#(0~127)
7.EXP2 CC#(0~127)
次に8~31までの設定です。ここからは3項目をセットとして、それぞれボタン1,2,3,4,A,B,C,Dの設定となります。基本的には①MODでPC#かCC#を選択②CC#で送信する値を設定③Togでそのボタンをトグルスイッチとして使用するか否かを設定する流れとなります。
8.KEY 1 MOD(PC#,CC#)
9.KEY 1 CC#(0~127)
10.KEY 1 Tog(OFF,ON)
すべて設定したら電源を切ることでその内容が保存、その後Cボタンを押しながら電源を入れることで設定したカスタムモード1が起動します。
■工場出荷時の状態に戻す
UPボタンとDOWNボタンを押しながら電源を入れると工場出荷時の状態に戻ります。
■おわりに
2019年に販売されたMIDI Commanderですが、2024年現在すでに終売となっています。フットコントローラーは数あれど、安値でこれほどのボタンを搭載したモデルは少ないだけに残念です。
最後まで読んで頂き有り難うございました。あくまで個人的備忘録ですが、何かしらの参考になれば幸いです。
乱筆乱文にて恐縮ですが、よろしければ今後の活動資金をサポートして頂けると助かります。