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Guitar Pro 8:nanoPAD2でドラムを打ち込む
■はじめに
Guitar Pro 8のドラムトラックは五線譜表記であるため視覚的に判断しやすく、バンドスコア片手に打ち込むにはとても便利です。しかしながら、その操作性はお世辞にも良いとは言えず、なかなかに骨が折れる作業です。
そのため、Guitar Pro 8でドラムトラックを入力する際は、なにかしらのMIDIデバイスにて行うのが好ましく、ここでは手持ちのnanoPAD2にて行う方法を書きとめておきたいと思います。
■音色確認
nanoPAD2の設定を行う前に、まずはどの音色をどこに設定するかを考えておく必要があります。ここで言う音色とは、Guitar Pro 8のドラムキットに割り当てられた打楽器であり、画面右上にあるバーチャルドラムキットの表示/非表示をクリックすることでそれを確認出来ます。
![](https://assets.st-note.com/img/1728909641-bKS4IRx5F7B9NjDTudC82f1y.jpg?width=1200)
見ての通り、Guitar Pro 8のドラムキットには、ノートナンバー29~127に打楽器が割り当てられています。しかしながら、この配列はあくまでGuitar Pro 8でのみ使用出来るものであるため、例えばMIDIデータとして書き出し、他のドラム音源で読み込んだ場合には互換性が保たれず、意図せぬ音色で再生されてしまいます。それを回避するためにもGM配列にしておくのが無難です。GM配列にするには左上の歯車アイコンをクリックした後、MIDI LISTのGeneral MIDIのみをONにします。
![](https://assets.st-note.com/img/1728909649-JiUXQm2z9YME1gRL40F5lToK.jpg?width=1200)
GM配列ではノートナンバー35~81までしか音色が設定されていないため少々心許ない気もしますが、必要最低限の音色は揃っているため充分こと足ります。ではここから必要な音色を抜粋していきましょう。
1.必要な音色の抜粋
まずバスドラですが、バスドラにはノートナンバー35:Kick (hit)と36:Kick (hit)があります。微妙に音色が違いますが、多くの音源では36:Kick (hit)が使われるためここではそれにならって36:Kick (hit)を使うことにします。
36:Kick(hit)
次にスネアですが、スネアにはノートナンバー37:Snare (side stick)と38:Snare (hit)そして40:Electric Snare (hit)があります。37:Snare (side stick)はカウントなどに使いそうなので必要として、40:Electric Snare (hit)は滅多に使わないでしょうから必然的に38:Snare (hit)を使うことになります。
37:Snare(side stick)
38:Snare(hit)
ハイハットにはノートナンバー42:Hi-Hat (closed)と44:Pedal Hi-Hat (hit)そして46:Hi-Hat (open)があります。これらはすべて使用します。
42:Hi-Hat (closed)
44:Pedal Hi-Hat (hit)
46:Hi-Hat (open)
シンバルにはノートナンバー49:Crash high (hit),51:Ride (middle),52:China (hit),53:Ride (bell),55:Splash (hit),57:Crash medium (hit),59:Ride (edge)と多数ありますが、頻繁に使いそうなのは49:Crash high (hit)と57:Crash medium (hit)くらいじゃないでしょうか。
49:Crash high (hit)
57:Crash medium (hit)
最後にタムですが、タムもまたノートナンバー41:Low Floor Tom (hit),43:Very Low Tom (hit),45:Low Tom (hit),47:Mid Tom (hit),48:High Tom (hit),50:High Floor Tom (hit)と多数あります。41:Low Floor Tom (hit)だけどうにも音が微妙ですが、Addictive Drumsなどで鳴らしてみるとちゃんと聞こえるので全部使用することにします。
41:Low Floor Tom (hit)
43:Very Low Tom (hit)
45:Low Tom (hit)
47:Mid Tom (hit)
48:High Tom (hit)
50:High Floor Tom (hit)
とりあえずこれだけあればこと足りるんじゃないでしょうか。もちろん、これ以外の音色を使いたい時は手動で入力すればいいだけの話であり、あくまでパッドにアサインするには充分すぎる数かと思います。
2.パッドのアサイン場所
上記で抜粋した音色をnanoPAD2のどこにアサインするかですが――正直どこでも構いません。ようは自分が打ちやすい場所、かつ覚えやすい配置にするのがベストです。ちなみに私はこんな感じにしています。
![](https://assets.st-note.com/img/1728918547-rsZbpgeq4SKQOCJ1MXzD3dVc.jpg?width=1200)
■nanoPAD2の設定
nanoPAD2にパッドアサインを行うにはKORG KONTROL Editorを起動する必要があります。KORG KONTROL Editorの起動および設定方法は下記にてご確認ください。
簡単に説明すると、まず変更したいパッドを選択、次にAssign TypeをNoteにしてNote/CC/ProgNumberにノートナンバーを入力するだけです。例えばノートナンバー42を入力すると自動的にF#2へと置き換わります。
![](https://assets.st-note.com/img/1728919172-RFGD7Nw9ksKHrPlnjvzIEpbW.jpg?width=1200)
後はその他のパッドにも同様にノートナンバーを入力するだけです。設定を終えたら転送メニューからシーン・データを書き込みを選択します。これでnanoPAD2に設定が書き込まれます。※複数のシーンを編集した場合はシーン・セットを書き込みを選択する必要があります
![](https://assets.st-note.com/img/1728920068-sZu7YbD6dW85foqlxUGCR1cm.jpg?width=1200)
ついでにファイルメニューからシーン・データ・ファイルを保存…を選択して設定内容をファイルに保存しておきましょう。※複数のシーン・データ・ファイルを保存したい場合は、都度そのシーンに切り替えて行う必要があります
![](https://assets.st-note.com/img/1728920073-83QYpj9bzGJCFtPZTx6q4UlN.jpg?width=1200)
ちなみに、KORG KONTROL Editorを終了しようとすると編集した内容、およびグローバル・データの保存を促されますが、シーン・データ・ファイルさえ保存しておけば特に問題ないためどっちでもいいです。
■Guitar Pro 8の設定
nanoPAD2を利用するには、まずnanoPAD2を接続した状態でGuitar Pro 8を起動する必要があります。その後、サウンドメニューからオーディオ/MIDI設定…を開き、MIDI入力のデバイスにnanoPAD2を選択します。
![](https://assets.st-note.com/img/1728909669-8hLeRmo6fiVyIrv7nYkxQSXF.jpg?width=1200)
その後、サウンドメニューにあるMIDIキャプチャ(拍ごと)を選択することで、nanoPAD2によりドラムパートを入力することが可能となります。
![](https://assets.st-note.com/img/1728909685-5T1vxW8OiMGkZjEPpuwBhzrJ.jpg?width=1200)
■おわりに
最後まで読んで頂き有り難うございました。あくまで個人的備忘録ですが、何かしらの参考になれば幸いです。
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