皆さん、こんにちは。MOONSHOT WORKS株式会社の藤塚洋介です。
新規事業開発のコンサルタントとして、数多くのプロジェクトに携わってきた経験から、今回は「学んだフレームワークが使われないあるある」な課題についてお話ししたいと思います。
新規事業開発の落とし穴:学んでも使えないフレームワーク
「研修で面白いと思った新規事業のフレームワークも、実際の事業開発にはほぼ使っていない...」
この体験、身に覚えはありませんか?
実は、これは新規事業開発に携わる多くの方々が直面する共通の課題なのです。
高額な研修を受け、最新のフレームワークを学んできたにもかかわらず、実際の業務では結局、フレームワークのテンプレートを機械的に埋めるだけ。
研修で学んだノウハウはどこにも残らない。
そして、審議資料の作成時間だけ増えていく...。このような経験は、皆さんにもあるのではないでしょうか?
自己診断:あなたの組織は大丈夫?
ここで、簡単な自己診断をしてみましょう。
以下の質問に「はい」か「いいえ」で答えてください。
なぜフレームワークは使われないのか?
企業ケースの分析では、以下のような興味深いデータが得られました。
研修で学んだフレームワークを実際に活用している企業は、わずか15%
3ヶ月後に実践できないレベルまで忘れてしまう社員の割合は90%以上
社内の既存テンプレートとのミスマッチを感じている社員は85%以上
これらの数字が示すように、折角フレームワークの研修をしても、使っていないし、使おうにもざっくりしか覚えてもいないし、そもそも会社にあっていないと思っているのです。
ものすごく残念ですね、、、
主な要因として以下が挙げられます
使われない原因TOP5
フレームワーク活用の失敗例
ある大手製造業の新規事業部門で、私が目にした光景をお話しします。
この部門では、半年に一度、高額な外部研修を受講していました。最新のフレームワークやツールを学び、社員たちは毎回「今度こそ」と意気込んで職場に戻ります。しかし、実際の業務では...
3C分析、SWOT分析、5フォース分析を全て使って膨大な資料を作るも、結局は「分析はわかったけど、それで、君はどうするの?」と上司に言われる
ビジネスモデルキャンバスを使おうとするも、既存の企画書フォーマットとの整合性が取れず断念
デザイン思考を試みるも、「そんなに何度も検証を繰り返す時間はない」と却下される
このような状況、皆さんの周りでも見かけませんか?
活用するための対策
それでは5つの原因の対策を見ていきましょう
フレームワークを活かすため「スキル CUBE」による解決アプローチ
これらの課題を解決するための1つとして、私たちMOONSHOT WORKSでは「スキル CUBE」というプログラムを開発しました。
ご参考までに、このプログラムの特徴は以下の通りです
ある会社の開発部門では、「スキル CUBE」を導入後、デザイン思考とリーンスタートアップの手法を組み合わせた独自のプロセスを確立しました。
その結果、事業候補の初期スクリーニングの効率が30%向上し、開発サイクルの短縮に成功したそうです。
成功事例:A社の場合
実際に「スキル CUBE」を導入したA社の事例をご紹介します。
A社は従業員1万人以上の製造業で、新規事業の立ち上げに苦戦していました。「スキル CUBE」導入後、以下のような変化が見られました:
明日から始められる実践の3ステップ
さて、ここまでお読みいただいた皆さんに明日から始められる具体的なアクションをご提案します。
この3つのアクションプランを導入した新規事業部で特に効果があったのは「バディ制度」で、時にはプライベートな話題や恋愛話までフレームワークを使って笑い話にしながらディスカッションすることで、一気に使いこなすコツがつかめたそうです。
まとめ:フレームワークは「使いこなす」もの
今回の記事はいかがでしたか?
フレームワークは、使いこなせばとても楽しく強力なルールです。
皆さんも、明日からさっそく行動を起こしてみませんか?
この話題に興味を持った方は以前に研修講師について記事を書いたの合わせて読んでみてくださいね。
それではまた次の記事でお会いしましょう。