エントロピーとモチベーション
エントロピーは時間と共に増大し続けます。
エントロピーとは乱雑さを表す物理学の用語です。
整列していた子供達が時間と共に散らばるように、片付けをした部屋が週末には荒れ果てているように、整理整頓された規則的なものは時間と共により複雑で乱雑な状態に変化していきます。
それを避けるには意図的に規則性を維持しなければなりません。
モチベーションは熱量や炎として表現されます。
熱量や炎といった局所的に偏ったエネルギーはエントロピー増大則に則って拡散していきます。
モチベーションは放っておけば時間と共に霧散していくのです。
だからモチベーションを維持し続けるには、複雑化•乱雑化しないように気持ちの整備整頓をしなければなりません。
何の為に頑張るのか、何を目指しているのか。
自分の中で確かな軸を作り続けている限り、モチベーションのエントロピーは増大しません。
逆に整える為の活動を怠れば容易に乱れていきます。
なんとなくモチベーションが上がらないんだよねーなどと嘯いている場合ではありません。
油断すれば不可逆的にエントロピーが増大していきますので、かつてのモチベーションが取り返せなくなります。
乱れた列は直せても、下校後の子供達に列を作らせることはできません。
荒れた部屋を片付けることはできても、退去させられた部屋に入ることはできません。
増大しすぎたエントロピーが手に負えなくなる前に、気持ちの整理をして軸を見直しましょう。