見出し画像

等高線と視座

考えて考えて、悩んで悩んで悩み抜いて、先輩や上司に相談するとヒントや答えがヒョイと提示されることがあります。
目から鱗の発想もあれば、後一歩で届きそうで届かなかった考えもあります。
もちろん全然違う見方も。
その差が生まれる理由は視座です。

木を見て森を見ずという言葉があるように、悩み考えている時の思考は木や枝葉を見ています。
邪魔な枝がある、視界を塞ぐ葉があると。
だんだん成長していくと枝葉より木を、木よりも森を見て森の中を彷徨い、山の高さに唖然とします。

一方、その悩みをヒョイと解決する人が見ているものは全く違います。
植生も凹凸も意味をなさない等高線を見るのです。
「そこは線が詰まってて勾配が急そうだから、時計回りに回ってごらん」
勾配が何度、道を塞ぐ邪魔ものが何ではなく、全体を見た時に打つ手が何かを見ているのです。
どんなに急な勾配も、森でも山でも崖であっても、より高いところから見下ろせば、より粗い情報で見渡せば、シンプルな思考で打ち手が見えてくるものです。

いいなと思ったら応援しよう!