落ちものに見る作業と業務
落ちものゲームという言葉でピンと来ますか?
テトリス、コラムス、ぷよぷよ、Dr.マリオなどと名前を挙げていくとピンとくる人もいることでしょう。
世代や使っていたゲーム機によって馴染み深いものは変わりますが、上から降ってくるピースを消しながら、相手の作業を邪魔するゲームの総称です。
余り総称で呼ぶことはないかもしれません。
これらのゲームには共通して仕事に繋がる叡智が秘められているのです。
作業と業務は違います。
作業者と業務遂行者も違います。
その違いは成果や貢献を意識しているかどうか、意識して繋げることができているかどうかです。
さて、冒頭の落ちものの話に戻ります。
ゲームを勝利に導く手段として連鎖があります。
どこかを消した結果、配置が変わって別の部分が消えて、更にその結果配置が変わって…という具合に次々と消えていき、消えた分量に合わせて相手側の作業を邪魔するピースが降り注いだり、カサがデッドラインに近付いたりします。
連鎖を作る為にピースを積み上げることは高得点という成果や勝利という貢献に繋がりますが、積み上がったピースをただ消し続けるだけでは成果にも貢献にも繋がりません。
つまりは作業です。
上手い人は邪魔なピースを消しながら新たな連鎖を作りますが、下手な人は更地の状態で良いピースに恵まれないと連鎖が作れない為、ひたすら更地を目指す作業を繰り返すことになります。
最後の1ピースが来れば大連鎖が作れるのに、と待ちながら作業になってしまったり、あと一歩のところで邪魔をされて作業になったりと環境や競合による影響が出る場合もありますが、相手の動きを見ていなかったり、次善策を考えていないと陥ってしまいます。
作業者になるか、業務遂行者になるかの差は環境のせいでも競合のせいでもありません。
自分の取り組み方次第なのです。
脳みそこねこね、柔らかくしながら考えてみましょう。