愛月ひかるさんの退団に寄せて #2
昨日のが長くなってしまったので退団発表以降の気持ちを綴ろうと思います。
星組集合日。仕事終わりにラインの通知が多くてヅカにハマってる友人とのLINEグループからで、誰かしら上級生が退団したんだと思っていました。開いた途端、ヅカオタの皆様が嫌いな退団者のお知らせのリンクがあった。
一番最初には思っても見なかった愛月ひかるさんの名前があった。
会社の同期と退勤する時だったから辛うじて涙は流さなかった。全然ヅカに詳しい子ではなかったけども話を聞いてもらって「どうしてやめるんだろうね?」と言われて、全くもってわからなかった。
彼女の歌う曲を聴いて泣きそうになりながら辛うじて帰宅できた。ディナーショーのタイトルを見て一番泣いた。
そこからはどう過ごしてたのかよく覚えてなかった。ある日、友人から「家帰ったら教えて!言いたいことがある!」と言われた。チケットの当落の日だったし、私の誕生日が公演期間にあったからそこのチケットが取れたとかを予想していた。帰宅したことを報告し、来た返信は
「妹の名義で11/1のチケット2枚取れたの!一緒に行こう!」
だった。私は初観劇の雪組ワンス以降は別の友人に誘われた花組のアウグストゥス/Cool Beast!で星組は初めてだった。それが最初で最後の愛月さんを大劇場で見る機会になるなんて。そこからは白いワンピースを夢中で探して、コロナがひどくなって公演が無くならないように、会社が県外外出に厳しいからせめてまん防であって欲しいと徳を積んだのもいい思い出です。
存外あっという間に観劇の日はきました。コロナも落ち着いてるし、原作を予習するのも、メイクやヘアアレンジを考えるのも楽しかった。それにスカイステージが見られるホテルを取って友人と2年ぶりに会えるのも楽しみだった。
会場では見ることのできなかったロミオとジュリエットの衣装や大好きな伶美うららさんの着ていたドレス(それも愛月さん初主演のSANCTUARYの時の!)を夢中で撮って、キャトルレーヴでいつのまにか樋口一葉を溶かして観劇した。
複数回観劇というのも今回が初めてだったので、とりあえずは円盤や中継ではフォーカスされない傍の様子や愛月さんの場面は自分がまさにスターアングルとなって凝視した。1階席だったので衣装や演者の様子をまじまじと見ることもできたし、ストーリーも原作から省かれたり追加された点があっても、ワクワクしながら頁をめくっていたあの物語が広がっていた。
感想はまた別の記事にしたいと思ってますが、愛月さんの集大成とも言える、人外の得体の知れない役作りを実際に見ることができただけでも感涙ものだった。それにそんな出てきただけで周りの空気を変えるような演技を見たと思えば、ショーでは純真な青年を演じているしで改めてこの人のことが本当に好きなんだと実感できました。
次の日はサヨナラショー付きの公演。どの曲がくるか予想するだけで泣きそうだったし、「不滅の棘」かなあ〜?「あの日出逢えた奇跡」もええよねって友人と話してたのですが、実際は予想の斜め上だった。
特に「うたかたの恋」のイントロが流れた瞬間は嗚咽が止まらなかった。愛月さんの夢が叶った瞬間だったし、それは応援してきた私のようなファンにとっても夢が叶った瞬間だった。ルドルフの愛月さんもマリーの舞空さんもこの世のものとは思えないほど美しく神々しかった。
加えて"You're my sunshine"は普段「Ray」を見ている時から聞いては泣いていたので最高の瞬間でした。そこからの「バンバン」はもう涙で霞んでとにかく愛月さんと退団者の皆様の輝きが眩かったです。
大好きなジェンヌさんの退団公演、それもサヨナラショーまである千秋楽を見られるなんてこの後あるかもわかりません。でも私にとっては紛れもなく一生残る、それこそ墓場まで持っていきたい大切な思い出でした。
愛月さんに出会ってからは自分の身なりをしっかりとしなきゃ!と思ったり、宝塚歌劇団に対する愛が大きくなりました。それに友人とスチールの良さや演目を見てキャッキャすることができて幸せでした。愛月さんのいない星組や宝塚はまだ想像もつかないのですが、「王家に捧ぐ歌」も気になってますし見るたび注目している生徒さんもいますので離れるということはないんだと思います。
でもここで私のヅカオタとしての第1章は終わり、第二章に行くのではないかと思います。愛月さんの愛する宝塚がある限り、私もタカラジェンヌの皆様を応援し続けるのでしょう。
心の整理をつけるためにもこうして乱文ではありますが、私の気持ちを共有いたしました。
今はディナーショーの配信を見ることが楽しみで仕方ないです。(本当は昼の配信も見たかったのですが、よりにもよって外せない用事があるので…)
その後ディナーショーの感想や、東京公演が始まるまでには柳生/モアダンの感想も書けたらと思ってます。
付き合ってくださりありがとうございました!