ハッピーマニアの辿り着く場所~おめでとうありがとうの世界

今となっては遠い昔、16歳で心療内科の扉を開けてしまった私は、待合室で「これまでとは違う自分になるために、読んだことのないような何かを」
と思って手に取った【ハッピーマニア3巻】の中にあったワンシーンにくぎ付けになる。

友達やら、彼女に好意を向けてる男性にまでクールなツッコミをされ疎外感を感じる主人公。

「人間は一人・・・一人なんだわ」

「私はいつも寂しくて寂しくて
この寂しさは愛じゃないと埋まらないって思う」

だから、彼氏いないと困るんだよねと言って彼氏を求めてさ迷い歩く重田佳代子の物語がハッピーマニアなのだけど、この秀逸な孤独感のシーンを描きだした安野モヨコさんの作品に、というか作者に、その後どっぷりハマり、命を助けて貰い、追いかけて辿り着いた担当編集者佐渡島傭平のオンラインサロン「コルクラボ」

そこで私は「小田桐あさぎ」という女性に遭遇する。

同い年位なのに、出版して「起業して旦那ともラブラブ!」とキレイ目キラキラ女子路線でバーンとサロンの自己紹介にも書いていた「小田桐あさぎ」
貼ってあるHPに飛んでみれば、オンラインサロンも主催、あーこういう人がもっと売り出すために入って来るのかぁとかいわゆるモヤザワ案件というか、目を向けられずにスンしながらも、気になってちょいちょいオンラインサロンの募集を入ろうかどうしようか迷っていたような気がする。

まさかその後彼女の高額講座を買い、そのコミュニティでモヨ様の旦那となった庵野秀明のエヴァンゲリオンの最後みたいな「僕はここにいていいんだ」「おめでとう」の世界に辿り着くとは夢にも思わなかった。

安野モヨコの世界のパーツはこれまで幾度となく私の人生に立ち現れ、この人なんなのかなって不思議な存在だった安野モヨコ。朝日新聞の報道部やらリクルートの編集部にいたりした私は、働きマンの、ゴシップ系週刊誌の編集部の物語にいやー、またモヨ様とリンクしてるわーとか思いながら、その後安野さんが倒れるきっかけになった漫画を読んで私も倒れてパチンコのエヴァンゲリオンにお世話になり、今度は旦那の世話になるのかいなとオチをつけて乗り切っていた。
寂しい心を病んだ人がパチンコ依存症になると思う。
彼氏からの愛を求めてさまよっていたシゲカヨだけど、私はずっと友達とか、そういう愛を求めてさまよっていた。

孤独なシンジ君が最後自分の殻を破り関わった人たちに拍手されながらおめでとうと言われるけれど、私ここに辿り着いてない?

アサギストと呼ばれる、あさぎさんの講座生たちの間を所持金1万で出発して1か月泊まり歩いて福岡のあさぎさん講演会までいくという無謀な挑戦をアサギストの皆が支えてくれ、支援してくれ、最後はおめでとうのコメント嵐。
愛を求めてさ迷い歩いたハッピーマニアの辿り着いた場所がエヴァンゲリオンってなんでこんなに丸く収まるんでしょうね。

というわけで

ありがとう!!!!!

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胡蝶しん月(アサギスト名)
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