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時雨月リミテーション


《制約は創造の母》である

最近知った言葉だが カッコいいので書き出しに使ってみることにした 制限や限られた状況の中で考えることで より良いアイデアが生まれることを示した言葉である

何かを禁止したり制限したりすると 人はその中でどう物事を良くしていくか 制限の中での最適解を考えるのだそうで (ちなみにツイッターの140字もこれに当てはまり、敢えて140字という制限を持たせたことによって、世界中で大流行したのだそう) しかしこれはわたしたち物書きにも非常に当てはまる話である

最近あらゆる小説の公募を調べているのだけれど その殆どに「テーマ」というものが存在する もしくは「ジャンル」

出版社の意図としては、同じテーマで書かれたものの方が差別化しやすいというメリットがあり また人気テーマやジャンルで物語を生み出せる作家を探しやすいということも理由のひとつとして挙げられるとおもう
しかしわたしはこのテーマやジャンルといったものを、ある種《制約は創造の母》だとおもっている

テーマやジャンルというのは制限に近い そこから足を踏み外した途端 選考対象にさえならないからだ つまり物書きたちは与えられた同じテーマの中で 自分の個性をどのようにして組み込むか 与えられたテーマをどのように示すのか 制限の中で最適解を模索しているのである(ちなみに、たぶんこういったことを深く考えず、つらつらとテーマ内且つその人以外誰も生み出せないような物語を書いてしまう天才のような人種がいることも知っているので、あくまで私のような凡人は、の話である)

私は小説を書き出してから 真剣にコンテントのために物語を綴ったのは 記憶がある限り 第1回スターツ出版文庫大賞のみである (まだノベマというサイトがなく、住処であった野いちごのサイトからスタ文レーベルが出ていた頃の話 思えばスタ文は創刊から追っているので 時の流れが早すぎることに恐怖を覚えつつ あ、これは雑談です)そもそもテーマに沿って物語を書こう!と思ったことが殆どなかった

しかしながらノベマの短編コンにて2期連続きちんと参加しようとしている自分がいる そういえば こういった誰かに与えられたテーマに沿って物語を書くことは ほぼしたことがないなあと気付いたのである そしてそれが案外おもしろいことも同時に発見した だって、普段は絶対に思いつかないような(きっとこのコンテストに応募しようと思わなければ一生生まれることのなかった)キャラクターや物語たちを 今現在わたしはとてもいとおしく抱きしめているのでね

さて10月になりましたが 今月もほどほどに ですが少しがんばって 小説を書きたいなあとおもっています (ちなみにさ、10月って神無月の他に 時雨月 とも言うらしいよ カワイイヨネー!)あと 最近創作の話ばかりしてるので ここではまた日常についてもつらつら綴ったりしたいなあと 夜な夜なそんなことを考えている洋梨ちゃんでした ちゃんちゃん

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