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漫画「GOLDEN BOY」感想(完結作品を語る! #88)

「GOLDEN BOY」「GOLDEN BOY II ~さすらいのお勉強野郎 芸能界大暴れ編~」江川達也
連載期間 1992年~1997年(スーパージャンプ) / 2010年~2011年(ビジネスジャンプ)


昼でも夜でも、おはようございます!
カメレオンシンガーソングライターのhiro’です。

・hiro’と漫画
高校在学時に1000冊近く持っていて、その後は漫画喫茶(ネットカフェ)で読む日々です。
現在も100近い連載中作品を追いかけています。


「GOLDEN BOY」は、
尊敬する先輩に勧められて購入して読みました。

話としては、主人公は東大を全過程修了した上で中退した大江錦太郎。
色々な仕事を圧倒的なポジティブさとアイデア力と努力で最終的に成功させ、関わった女性からはモテるという内容。

江川達也先生の作家力と言いましょうか、基本的に面白いです。
そして、性に対して過激なのも私は楽しめるし、その奥に哲学や世界を感じされる語り口は気持ちよくもあります。
ただ、後半は初恋の人との話も中途半端、その話が出てくるに至ったマインドコントロール合戦も解決しないまま…。

ウィキペディアを見ると、ライバル的なキャラ・金剛寺政宗との話で終わらせるつもりだったけど、編集部に連載を続けさせられたと。
その条件が「何を描いてもいい」で本当に自由に描いてたら、人気低迷か原発関係者からの圧力なのか唐突に打ち切りになったと…?

圧力は置いといて、
マンガのメインストーリーをほぼ進めず、自分の主張を繰りひろげつづけるのは微妙すぎです。
対編集部としては、そっちがいいって言ったから好きに描いたと言えるかもしれませんが、読者に対してはどう思っているんでしょうか?

読者が望むものを描けなんて言うつもりはないですが、終盤の展開と完結のさせ方はあんまりです。
そして、10年以上経ってから連載された「GOLDEN BOY II」でも「GOLDEN BOY」の総括はされず、「Ⅱ」自体も「GOLDEN BOY」と同じくらい宙ぶらりんな終わり方です。

真意はわかりませんが、せめて「GOLDEN BOY II」を描くことにしたなら、そこで「GOLDEN BOY」の後日談とか描いて一応でも着地させてくださいよと思いました。

ただ考えてみると、そもそも江川達也先生の作品は暴走していくヒヤヒヤ感が魅力な気もするので仕方ないとも言えます。

ということで、終わり方を気にしない暴走機関車のようなお話を楽しみたい人にはオススメです!


ここまで読んでくれてありがとうございました。
「GOLDEN BOY」を読んだことがない人はよかったら読んでみてください。

hiro’


#漫画 #マンガ #マンガ感想文 #江川達也 #GOLDENBOY #ゴールデンボーイ

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