漫画「リセット」感想(完結作品を語る! #273)
「リセット」(筒井哲也)
連載期間 2004年~2005年(ガンガンYG、ヤングガンガン)
昼でも夜でも、おはようございます!音楽家のhiro’です。
・hiro’と漫画
高校在学時に1000冊近く持っていて、その後は漫画喫茶(ネットカフェ)で読む日々で、現在も100近い連載中の作品を追いかけています。
「リセット」は、
『この世界は本当に現実のものなのか?』そんなことを思ってしまうゲームが存在する世界の話。
とある事件があった場所に建てられた団地が舞台。
「予告犯」の完成度が高く「ノイズ【noise】」を読み、さらにこの「リセット」に辿り着きました。
筒井先生の商業誌初連載の作品なんですね。
全一巻分をヤンジャン!というアプリで読みました。
今作に登場するゲーム内で死はエンタメとして消費されています。
これを否定するのは簡単ですが、実際歴史を見ればそういう部分はあるのではないでしょうか?
つまり、なぜ生きなければならないのか、なぜ殺してはならないのかを自然と考えさせてくれるわけです。
そんなわけで毎度、筒井先生の作品は、
社会的な大義みたいなものと小市民である個人の願いみたいなものがあって、私の心に馴染むんですよね~。
あと、
全体的に淡々と進むのも好きです!
全10話もないのであっさりでひねりは少なかったですけど、終わり方は登場人物が一歩前に進み、単一の正義で誰かの居場所を奪わず、軽い笑いで締めるというよく出来たものでした!
ということで、
「インセプション」「マトリックス」などの映画が好きな人、筒井先生の初期作品が気になる人、
残虐な世界に実は惹かれているという人にもこっそりオススメです!
ここまで読んでくれてありがとうございました。
「リセット」を読んだことがない人はよかったら読んでみてください。
完結済マンガについては、動画でも語っていますので是非こちらも御覧ください↓
https://www.youtube.com/playlist?list=PL_jdbW5Bz5KltANE26MreYasFwOccSouU
hiro’