漫画「いぬやしき」感想(完結作品を語る! #45)
「いぬやしき」奥浩哉
連載期間 2014年1月28日~2017年7月25日(イブニング)
昼でも夜でも、おはようございます!
カメレオンシンガーソングライターのhiro’です。
・hiro’と漫画
高校在学時に1000冊近く持っていて、その後は漫画喫茶(ネットカフェ)で読む日々です。
現在も100近い連載中作品を追いかけています。
「いぬやしき」は、
確かアニメで知ってマンガを全巻読んで、
その後、マガポケで再度フルで読んだ感じです!
高度な科学技術を持つ宇宙人が地球に飛来した影響で死んでしまった
中年男性と男子高校生のお話。
宇宙人によって作り直された二人は、
生き返ったわけではなく機械人間となってしまうわけです。
いわゆるチート能力
空を飛ぶとか・怪我を治すとか・エネルギー的なものを飛ばし攻撃するとかは手に入れたものの、
人間ではなくなってしまった二人が人生を・自己を模索するんですが…。
中年男性は機械化し自分の病が治ったこともあり人を治すことで生を実感し、男子高校生は人を殺すことで生を実感します。
映画「マトリックス」とか好きで共感もする私としては
機械も結局その果ては人間化すると思うので
この物語の二人のように神や悪魔のように振る舞わずとも
自分は自分であると言えるならそのままでいいと思うんですけどね…。
全体としては、
「GANTZ」でもお馴染みの奥先生の独特な世界観(空気感)が気持ちいいのとメインキャラが冴えないオジサンというところがポイントかと。
始めはこの人物が主人公かよ、って感じなんですが、
読み進めるうちに応援したくなっちゃうんですよね。
ちなみに、
最終局面はありきたりなものではあるもののよかったです。
主人公格以外の登場人物が
物語の終わりで始めの時の状態から成長している、ってのもよかったです。
個人的に印象深かった場面は、
掲示板に誹謗中傷を書き込んでいる人に画面の向こうから攻撃し葬っていく場面。
全10巻と読みやすい長さなのもあるので、ちょっと時間がある時に読んでみてほしい作品です。
とはいえ残酷描写も多いので、そういうのが苦手な人以外で!
エンタメとしても成立しつつ命というものを考えさせてくれる作品でした。
ここまで読んでくれてありがとうございました。
「いぬやしき」を読んだことがない人はよかったら読んでみてください。
hiro’